本日、月19日(火)1630分現在の新型コロナウイルス検査の結果は、以下のとおりでした。

 

また、参考としてNHK特設サイトにおける「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数(4/18時点で全国2位)」の資料をお送りいたします。

NHK特設サイトhttps://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/

 

■検査結果419日(火)1630分現在

検査数1,841

(うち県実施149件、委託機関実施1,692件)

陽性確認者681件 ← 過去最多(これまでは4/12612人)

(うち新規280件)

(うち疑似症患者(いわゆるみなし陽性)34件)

地域別/佐賀251、唐津109、鳥栖32、多久9、伊万里47、武雄41、鹿島40、小城31、嬉野10、神埼22、吉野ヶ里11、基山5、上峰3、みやき16、有田30、江北4、白石10、太良4、県外6

年代別/1018710138208030884072503960267028801690以上7

 

■参考情報

病床等利用状況

・病床全体:33.5%(188/562

・うち重症者用:0.0%0/48

・ホテル使用率:48.6%299/615

・自宅療養者数:3,309

 

 419日(火曜日)の発生状況等 ※<>内は前日の数

本日確認した感染者:           681373名> 過去最多です。これまでは4/12()612名でした

うち新規感染者              280153名> 

うち疑似症患者数(※1)            3428名> (※1 臨床診断により届出された件数)

検査件数:                   1,841419件> 

病床使用数(使用率):        188/562床(33.5%)193/562床 (34.3)> 

うち重症者用病床使用数(使用率):   0/48床(0%)0/48床(0%)> 

ホテル使用数(使用率):      299/615室(48.6%)316/615室(51.4%)> 

自宅療養者数:              3,3093,416名> 

重症者:                   00名>

中等症:                   5758名> 

 

これまでの累計(419日現在)

感染者数(実人数)     40,044(39,925)

総検査数         236,886

陽性率             16.9

県内での医療提供者数   39,520(2)

退院者数             33,202

死亡者数             95

(※2)死亡後に陽性が確認された者は含まれていません。

 

 

4月19日(火曜日)に第130回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議

詳細はこちらをご覧ください。

https://youtu.be/PqO76elvK6Q

 

【会議内容】

〇司会

ただいまから、第130回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を始めます。

最初に、最近の感染の状況について、久保山部長からお願いします。

 

〇健康福祉部長

413日から本日までの感染状況についてご報告いたします。

今日につきましては、これまでで一番多かった612人を超えて681人という形で、今回、これまでの最高の感染者数という形で出ています。1週間で見た場合も、やはり500人以上のところが多く、感染状況といたしましては、依然増加傾向という形になっております。1週間で見た場合も、前々週から前週、前週から今週というのがそれぞれ1.2倍ぐらいの感じの増え方になって増えている状況でございます。

病床使用率につきましては、入院者が本日現在188人で33.5%、30%台前半のところで若干上昇ぎみです。これにつきましては、感染者がやはり全体の5割が20代以下で、40代以下で8割ということで、高齢者が比率としては少ないですけれども、全体数が増えているということがありまして、高齢者の数というのも増えております。そういったことから、若干病床使用率に影響がある、重症化リスクが多い高齢者のほうが増えているということでもありまして、じわじわと病床使用率も増えているという状況になっています。そのうち、中等症が10.1%で、重症者はいないという状況になっています。

ホテルにつきましては、今ホテル療養者が299人で、ホテル使用率は48.6%、自宅療養者が3,309人というふうになっております。

次に、今のオミクロン株の特徴的なものを少し説明したいと思います。

まず、入院者数と陽性者数の状況でございますけれども、417日現在でございますが、注目していきたいのは、この赤で囲っている部分(70代以上)ですけれども、陽性者の数というのは、全体で見てみると、先ほど言いましたように20代以下で大体5割ぐらいという形になって陽性者の数は70代以上は7%ぐらいしかいらっしゃいません。それに比べて、入院者が全体で193人ですが、全体の中で128人ということで、7割ぐらいの比率を占めています。だから、そういうことでかなり陽性者が少ないのに入院者が、高齢者が70代以上に増えているというような状況で、入院率、陽性者に占める入院者の数ですけれども、4割の方が入院されているということで、若い世代、20代以下については、0.8%に比べて、そういう形ではなくて、やはり重症化リスクが高い高齢者の方については入院が多いということで、ここに注意していかなきゃいけないというようなことになっているところでございます。

次に、デルタ株とオミクロン株の比較でございますけれども、これは佐賀県の数ですが、ここで赤で囲っているところ(死者、重症者)でございますけれども、デルタ株がはやった昨年の夏から秋にかけてですが、そのときは、死者数6人、重症者数4人ということになっていますけれども、年齢で見た場合に、平均年齢がデルタ株の場合は亡くなられた方の平均年齢が67.8歳、最年少が20代から30代の方という形になっています。

それに比べて、オミクロン株、今年の1月から以降ですけれども、69人いらっしゃいますけれども、平均年齢が87.3歳ということで明らかに年齢が高い年齢層の方になっておりまして、最年少の方でも50歳代、60歳代の方で、この20代、30代の方に比べると、上の世代という形になっています。

重症者につきましても、平均年齢でいきますと、デルタ株のときには51.8歳で、最年少で30歳代ということで、比較的若い世代の方もいらっしゃいますけれども、オミクロン株になりましてからは、76.8歳で最年少でも60歳代ということで、やっぱりここも年齢層はかなりオミクロン株になって高齢者の方、そういった方たちが目立つというような形になっております。

そういうことから、これからですが、対策といたしましては、やはり重症化リスクの高い高齢者の方、あるいは基礎疾患を持った方、そういった方に感染が広がっていかないように対策をしっかりしていく必要があると考えております。

県民の皆様方におきましては、今後とも、自分が感染した場合といった場合に、ご家族や医療機関、そういった方たちに負担もあるということを気にしていただきながら、基本的な感染対策に努めていただくようにお願いしたいと思っております。

私からは以上でございます。

 

○坂本副知事

ちょっと前のページを見せてもらっていいですか。

この表で見て、やっぱり衝撃的なのは、70代以上の方の入院率が40%と、2人ちょっとに1人、4割の人が陽性になると入院せざるを得ない状況におられると。ただ、一方で一番多い20代以下の人は、陽性者数としては5割ぐらいを占めるけれども、その中の0.8%以下の人しか入院しないという大きな違いが出ている、とはいいながら、20代以下の人が多くなっていくと、70代以上の総数が増えていくので、非常に厳しい状況になるので、対策として、これだけの多くの陽性者がいらっしゃるのを、今の状況で全て止めるというのは非常に難しい状況であるので、我々としては、入院しなくてはならないような状態になる可能性が極めて高い70歳以上の人たちを、対策でしっかり守っていこうということだと思うので、若い人たちも、それなりの社会活動をしながら、高齢者の方にうつさないようにしっかり気をつけていただきたいということでよろしいですかね。はい、ありがとうございました。

 

〇司会

ほか、ご質問等ないでしょうか。

そしたら、医療統括のほうから、陽性になられた方に対するメッセージということでお願いします。

 

〇医療統括監

それでは、次のスライドをお願いします。

私は自宅療養支援センターを管理する担当もしておりまして、今の段階でオミクロン株が中心になっている感染の中で、療養に対してどのような心構えで行ったらいいかということの観点からちょっとお話をしたいと思います。

今、久保山部長のほうから説明がありましたとおり、オミクロン株の場合は多くの方が軽症で過ごされています。そんな中で、やはりきちっと守らなければいけないことは、可能な範囲で部屋を開ける、マスクをしっかりする、小まめな手洗いと消毒をする、それから換気ですね。これは従来から言われていることですけれども、最初からもちろん入院される方もいらっしゃるんですけれども、ほとんどの方が、先ほどの数字を見ても感染者の中に占める入院した割合というのは本当に少ないわけで、保健所のほうからは高齢者や基礎疾患のある方から順に連絡をして療養に当たっていただいていますので、そういう意味で、落ち着いて行動していただければと考えております。以上です。

 

○司会

ありがとうございます。何かほかにございますか。

 

○知事

今、大変なんだよね、数が多いから。

 

○司会

そうですね。陽性者が多いということで、今回改めて、要するに自宅にいらっしゃる方についてメッセージということです。

 

○知事

大変多い状況なので、ただ若い人はほとんど軽症なので。

 

○医療統括監

そうですね、はい。

 

○知事

保健所からの連絡がなかなかないという話もあるかもしれないけれども、基本的に自宅でお過ごしいただくということ。

 

○医療統括監

そうです。ほとんどの方が、95%が自宅で過ごされるような状況になっているので、そういう中で、今、知事が言われたようなことにしていただければと思います。

 

○坂本副知事

仮に保健所とかに聞いても、同じような対策を、可能な限り部屋を開けてください、マスクを着用してくださいというような指導があるから、一般的に軽症の方とか自宅療養の方は自分でこのことを守っていただければ、治療薬は今研究中だからないわけで──ということでよろしいですか。

 

○医療統括監

そうですね。急激に悪化するようなデルタ株とは全然違いますので、保健所から連絡があるまで…。

 

○坂本副知事

だから、一般的に言うと、高齢者の方とか基礎疾患のある方には連絡は一生懸命にやるけれども、それ以外の方には届かないこともあるけれども、届いたにしても、同じような対策、マスクをつけましょうとか、そういう話があるので、ご自宅のほうで自分でこういうことを気にしながら過ごしていただきたいということのメッセージということでよろしいですか。

 

○医療統括監

はい。それを申し上げたかった。

 

○坂本副知事

ありがとうございます。

 

○司会

ありがとうございます。

ほかございますか。よろしいでしょうか。

それでは、知事からメッセージをお願いいたします。

 

○知事

今日は130回目の対策本部会議になりました。そして、これまでで数の上では最も多い681人ということになりました。今日、これの分析については、部長などから話がありました。特にこのオミクロン株になって、この2年間やってきたコロナ対策も大分様相が変わっています。同じコロナ、コロナと言っても、全く別の敵ではないのかと思うぐらい違うものであります。

年代別の話もありました。この1週間でも半分は20代以下の若者です。ほぼ入院することはありません。自宅にいて、そのまま復帰するというパターンでありますし、非常に多くの方々が幼稚園、保育園、こども園、小学校、中学校、高校で感染があるという状況になっています。

ただ、毎回申し上げておりますように、高齢者に、数が大きくなることによって、その実数が増えていくということに我々はリスクを感じなければいけないと思っています。

今、70歳代以上の割合は10%いかないんですよね。10%いかないんだけれども、全体数が大きくなると、その10%未満も数が増えますから、その分、病床を圧迫していくということになるので、今、病床使用率が33.5%です。今こうやって33%台でいる状況の中で、しっかり先を見据えて対策をしなければいけないというふうに思います。

さて、昨日ですけれども、こういうオミクロン株の今の状況について、「プロジェクトM」の中で専門家の皆さん方も交えて意見交換をさせていただきました。皆さんからは、ウイルスと人間が共生を始めている面があるといったご指摘をいただきました。

それとともに、当分の間は、感染者はなくならはないだろうという見立てもいただきました。こうした見解は、我々が日々分析しているイメージと一致した見方であります。非常にデルタ株などに比べて軽くなった分、非常に感染スピードが速く、これはなかなか感染が収まる気配はありません。当分続くのではないのかなというふうに思います。

そうした状況の中で、このオミクロン株とどう折り合いをつけていくのか、一緒に共生をしていくのかということを社会全体として我々は今、受け入れながら考えていくというタイミングだと思っています。

ですので、社会活動においては、ウイルスとの共生ということも意識して対応せざるを得ないと思っています。ですので、医療提供につきましては、重症化リスクを抱える高齢者対応に一層重点化をしていきたいと、そういう対応が現実的だと我々は認識しています。

先ほど説明ありましたけれども、この1月以降のオミクロン株ですね。これによって65人が我々として亡くなられたと発表したわけですけれども、その亡くなられた65人の平均年齢は87.3歳であります。これまでの株とは全く違う極めて高齢の方になっています。ただ、一押し押しているかもしれないということがあるので、できる限り高齢者にかからないほうがいいということについては一貫した我々の見方です。

さらに、入院率ですけれども、先ほど説明がありました70代以上については、322人の感染中、入院は128人と約4割、70歳以上であると約4割入院されています。それに対して、20代以下については、2,267人が感染されていますけれども、入院された方は19人ということで、1%未満です。70歳代以上が4割、20歳代以下は1%未満ということで、明らかに違います。

そういったところを考えたときに、今後の現実的な対応として佐賀県は高齢者対応に一層重点化した取組として3点方針を出したいと思います。

1点目は、高齢者施設における対策の強化です。これまでも様々な感染事例を県内施設で共有してきましたけれども、チェックリスト化をしっかりとして、特に小さいクリニックなどにおいては、施設内の整理整頓、小さい施設などでは整理整頓など、そういったチェック項目なども折り込むことによって、施設内感染を防ぐことができるのではないかという報告が「プロジェクトM」の打合せの中でありました。そういったとこについてもやっていきたい、高齢化施設における対策を強化していきたいということです。

2点目ですけれども、高齢者施設、それからご自宅で療養されている方の健康管理に地域の医療機関、民間病院やクリニックの皆さんなどが対応していただける体制を県や地域の皆さん方と一緒になって充実をしていきたいというふうに思っております。

今も自宅の外来で一生懸命頑張っている現場の皆さん方にエールを送りたいと思いますけれども、そういったところの地域単位でコロナ対応をやっていくというところがますますこれから必要になってくるかなと思いますので、それについて、ぜひこれからともに対応していきたいと思います。

3点目ですけれども、今後の話ですが、やはり我々分析する中で、高齢者入院率は高いんですが、やはりワクチンを打っていただいていることで、数の問題とそれから重症化リスクは抑えられているという実感があります。ぜひ4回目の接種ということをしっかり佐賀県として訴えていきたいと思います。

病床使用率ということにも高齢者感染が大きな影響を与えますので、国においてもぜひそういった議論が進められておりますけれども、佐賀県としても進めていきたいと思います。

このように、今ウイルスと共生を始めている段階というふうに考えざるを得ない。そうしますと、それに応じた体制を整えていくことが必要となります。

もちろん、今ずっとお話してきたことは、今のオミクロン株に対する対応であります。今後、ウイルスがさらに変異してまた別の敵が現れたときには、今までの私の説明は全く合致しないことになるので、そのときにはまたその相手に応じてオペレーションを機動的、戦略的にチェンジさせていただきたいと思います。

ただ、今このままオミクロン株とこういう折り合いをつけていくという段階という状況の中では、何とか高齢者対応に重点化をしていくということが、通常診療、救急診療を守るためにも必要、医療環境を守るために大切だというふうに思っております。

ですので、先ほど野田統括監からも話がありましたけれども、特に若い方については、このオミクロン株になってから、深刻な問題はほとんど起きていない状況といってもいいのではないかと思います。もちろん、個々によって大変なつらい思いをされている方ありますけれども、高齢者との相対的比較から見ると、そして、これまでのコロナのアルファ株、デルタ株に比べると、深刻度は収まっているという見立てであります。ただ、もし発熱など様々な症状が強くなってきた場合については、しっかりと対応させていただきます。さらに言えば、自宅療養されているときに、発熱などの症状がある場合には、感染が広がらないようにぜひ、療養をよろしくお願いしたいと思っています。

改めて、ずっとこのコロナ対応も続いておりますけれども、医療現場をはじめ、各現場で頑張っている皆様方に心から感謝申し上げたいと思います。さらに、介護、福祉、保育所、教育現場、さらに、ワクチン現場、保健所のみんなも今、大変ご苦労をおかけしております。そして、県民の皆さん方が一つ一つ、しっかりマスクをして、基本的な感染症対策をしていただいていることにも心から御礼申し上げたいと思います。

改めて申し上げますけれども、引き続き誹謗中傷などは行わないようにお願いしたいと思います。佐賀らしいやり方でオミクロン対策をしっかりやっていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。以上でございます。

 

〇司会

ありがとうございます。それでは、以上をもちまして、第130回佐賀県新型コロナウイルス感染症対策本部会議を終了いたします。お疲れさまでした。