■第38回の県HPアドレス
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00376447/index.html
○健康福祉部長
前回の本部会議でもお示ししましたが、いわゆる新規の感染者につきましては、前回の13日の本部会議以降の昨日まで、0、2、3、0、1というふうになっておりまして、引き続き落ち着いているという受け止めをしております。
しかしながら、昨日感染が198例目となっております。200が目前に迫ってまいりました。今回の感染の初発が7月20日でしたので、今日でほぼ1か月になりますが、連日感染を確認しておりまして、なかなか収束が見えてこない状況でございます。
今回の波の特徴としては、1人だけで感染が収まらずに、ほとんどのケースで複数人の集団になっております。子供も含めて家族がまとまって感染する事例も多うございます。家庭内のように普通の生活行動の中で感染が拡大しているということからも、感染力が強くなっているような印象を持っております。
これまでの主な感染集団を見ますと、佐賀市の集団AとかBとか申しておりましたが、佐賀市の集団Aはお客さんやスタッフ、その家族などで12名の感染、集団Bも同じくお客やその家族などで8名の感染、集団Cも同じように9人の感染、集団D──これはサガン鳥栖でございますが、これは選手、スタッフ11名とご家族1名の合計12名。そして、最近、感染者の多い小城市では、一つの店で集団化している形ではないものの、感染が連続している形で、昨日までに14名の感染を確認しております。このAからEまで足しただけでも55人というふうになります。
これらの集団の現状でございますが、佐賀市の集団A、B、Cにつきましては、現状広がりは抑えられたという認識でございます。
サガン鳥栖につきましては、国のクラスター対策班に調査を要請しておりまして、一昨日、16日から感染源及び感染拡大の原因などについて現地で調査を行ってもらっております。昨日現在では、さらなる拡大は見受けられません。
一方、小城市の集団Eについては、感染者の接触者調査の中で判明しているものでございまして、感染経路のつながりは分かっておりますものの、昨日もこのつながりで2人感染者が出ておりまして、なかなか収束しません。集団Eを含めて、小城市の感染者が増えているという認識でございまして、ここは注視していく必要があるというふうに考えております。
感染力が強いように思えることでございますとか、発症前の無症状のときでも感染させるということ、こういうことから、お互いが近くの人に感染させないという意識を持って、マスクの着用など自分でできる感染防止策を行っていただきたいというふうに思っております。
○医療統括監
それでは、今、部長が説明しましたところに関しての若干の補足ということになりますけれども、A、B、Cにつきましては、PCR検査は周囲でおよそ289やって、最終的に8月11日に最後の方のPCR検査が判明していますけれども、それからは広がりがございません。
それから、集団Dにつきましては、サッカーチームのケースでございます。今説明がありましたように、クラスター班も入って、それから、当県の専門家も加わって感染経路等細かくまだ調査中でございます。また、少し詳細に分かってくると思いますけれども、サガン鳥栖側でも検査をしておりますので、そことも連携しながら、しっかりとした対応をしていかなければいけないと考えております。
今のところ、選手、スタッフ側のほうに陽性が見られて、一般の社員の方々とか、それから、アカデミースタッフの方々には陽性の方はいらっしゃいませんので、やはり活動の特性で陽性と陰性の振り分けみたいなものができているのかなというところがありまして、そういった点を少し推計していこうかなと思っております。
それから、集団Eにつきましては、8月7日から連続的に感染者の方が発生しています。一番最初は、ある飲食店の店主の方が発見されまして、これは8月7日だったんですけれども、そこを調べていくうちに、また他の飲食店の方が陽性だったということが分かりまして、ここはカラオケ装置を備えた飲食店であったわけですけれども、7月30日から8月2日ぐらいにかけて、このお二人、それから、このお二人が別々の日にこの飲食店を利用されて、それで、実はこんなふうに、一緒の日に、違う日ですけど、一緒に利用されているんですけど、発症日は一人一人違っていまして、ここの場所で同時に感染が起こったと、この二人というんですかね、同時に起こったというふうには考えていなくて、利用したんだけれども、感染の連鎖が起こったのはこの店の外側かもしれないと思っていまして、例えばでいうと、店を主体に考えるんじゃなくて、その関係性ですね、友人であったり、親子であったりといったことも感染のつながり方に関係しているんじゃないかと思います。
それから、この二人の組の一つの組の方々が、この方から、この枠のこの方から感染したというふうに考えてはいるんですけど、この方が発症する前にカラオケ店を営業されているということとか、それから、この方が今度は幾つかのカラオケを備えた飲食店を利用されているんですけれども、割と短期間、8月7日から9日の間に3軒程度、カラオケ店を利用されて、その際も、この方々が症状がまだ出ていない時期にほとんど訪れて、使われている、カラオケ大体2時間ずつぐらいですね。いろんな店でされているみたいですけれども、それで、お店のほうの方々は一方できちんとマスクをしていたりするケースがほとんどで、決してカラオケの装置を置いてある店の状況が何か問題があったとかということではなくて、歌ったということ、それから、どういう方がそのときにそばにいたかということで感染がつながって、さらに、同僚の方とか、ほかの方々につながっていくといった形でこの集団が形成されていると考えています。
まず、昨日の8月17日の段階でまだ不明な点がありまして、若干の拡大の予知も残しているということで、そこはきちんと調査をしていきたいと考えているところでございますし、それから、昨日もこの集団とは関係がまだないとは考えていますけれども、症状が出られてご自宅で少し様子をご覧になられたり、我慢されていたというふうに思われるような事例がありまして、そういう意味では、心当たりがある方、それからこういった飲食店を頻回に利用されるような方で症状がある方は躊躇なく相談ないし診察を受けていただきたいと考えております。
次に、今、申し上げた小城の関係をどう見るかということです。8月7日から8月17日、昨日までの状況を人口10万人当たりの数です。小城市、10万人当たり2.3人というところから始まっていますけれども、これを見ますと、累積で、手引で見てみますと、この10日間の間に34.6まで積み上がっています。
一方、鳥栖市と基山、オレンジですけど、これを合わせてみますと、おおむね半分ぐらいということですし、それから佐賀市についてはその半分ぐらい、唐津は人口比で見ると非常に少ないというような状況が見られていまして、明らかに感染者の密度という観点から言うと、現状、ウイルスについては一部の地域だとは思いますけれども、予断を許さない状況にあるかなというふうに考えています。十分注意をしたいと思います。
○知事
さっきのカラオケについてなんですが、もちろん、カラオケボックスは非常に狭い空間でというようなことはよく指摘されるんだけれども、佐賀県のいわゆるスナックというのは、意外と狭くて、そこにカラオケがくっついていたりすると、言うなればカラオケボックス的な空間を作り出すということになると思うんですよね。
そのときに、結局飛散しているというイメージと思われるんですか、その原因が。
○医療統括監
そうですね、結局、ライブハウスなんかのケースでもそうですけど、カラオケされるときは、とかく飲酒をしているときもあると思いますし、そういう意味では、非常に自分が思っている以上に大きな声が出たりとかしている場合があると思います。
人によって、歌い方でもあるかもしれませんが、そういう意味でしぶきが飛ぶというような状況があるので、この、今回のケースは多くの方が歌われるほうの方はマスクをしていないというケースがほとんどです。お店側の方は、割とされていて、現に感染していない方もそこそこいるのかなというような気がしているんですが、歌う側は、ほとんどマスクをしていないという。そこはだから、考えるとですけど、もしマスクをしないということなのであれば、十分距離を取って、少し小さな声で歌うとか、そんなことを考えないと……
○知事
ということは、基本的にマスクをしてカラオケをするということ以外であれば、カラオケある程度、スナックとかで抑えるだけでも大分違うということが言えるのか。
○医療統括監
そうですね。そこはそういうふうな、ことに今の時期は少しこらえるということですし、利用の回数を減らすというだけでも感染の機会を減らすことが。
○知事
マスクして歌わんかね。
○危機管理・報道局長
人に向けられて歌っても、やっぱり空気が循環しているから、それはだめですね。
○知事
お酒入っているから、基本的にやっぱり熱唱したいわけだよね。見てもらいたい、聞いてもらいたいということだから。でも、本当にそこを用心するということだよね。
○医療統括監
そうですね。業界3団体もしっかりしたガイドラインをつくっていて、現にはやったほかの地域でも、少し抑えられる傾向なんかがありまして、一方で、うちの県は初めての経験ですので、そこはお客さんの方も十分注意する。
○知事
結局、佐賀県でいつも気にしているバーとかなんとかという名称じゃなくて、行われている実態に着目しなければいけないから、カラオケボックスと、狭いスナックでのカラオケは同じことを起こすということよね。
○医療統括監
そうですね。はい。あとは、ですからコーナー、コーナーでどういう状況になっているのか、いろいろあるかと思うので、そこはやっぱりよく考えながらやるしかないと思います。
○知事
現在、入院者が50名を超えているという状況で、改めて軽症者が多いという状況の中で非常に医療現場は逼迫した状況に、そして、非常に疲弊感も広がっているというふうに聞いております。本当に心から医療機関の皆さん方に感謝を申し上げたいと思います。
そして、先ほどのA、B、C、D、Eですけど、佐賀県は幅広く調査をするということ、そして、すぐ治療するというのが佐賀方式ですね。あと、封じ込めを図っていっているということ。だから、幅広く取って、すぐにその日のうちに収容して、そして封じ込めを狙うというのが佐賀方式です。
それを愚直に今やり続けているという状況の中で、7月20日以降の話、第2波の話をすると、最初に20歳前後の人がいっぱい、福岡のクラブに行くというパターンがいっぱい出てきて、それに関しては呼びかけをしました。最近はないですね。ですから、本当にこの呼びかけにしっかり対応していただいたと思っています。
次に、このA、B、Cのチームが佐賀市内の繁華街を中心に出てきたわけだけど、これも呼びかけをしましたところ、今の時点で封じ込められているんではないかという報告がありました。こちらのほうにも佐賀市の飲食関係の皆さん方にも心から感謝申し上げたいと思います。この調子でしっかりと抑え込んでいきたいと思います。
サガン鳥栖はしっかりと継続して調査を徹底していくということ。
今日報告されたこの集団Eですね、小城の事案については、確かに今回はいろんなところにつながっているんです。ですから、一つの場所でということではなくて、それぞれが関連してきてつながっているというパターンで、現時点で封じ込めているという状況ではない。また、新たなものが出てくると、この仲間入りをするという形で、幅広に調査をしているけれども、多く出ているという状況なので、ぜひこの小城エリアについては警戒が必要だろうというふうに思っております。こういった一つ一つをしっかりと丁寧にやっていくということが大事だと思っています。
それから、学校がこれから始まっていきます。これまで佐賀県内は、高校生以下は12人が陽性になっています。小・中・高2人ずつという感じだったと思いますけど、その全てが家庭内、おじいちゃん、おばあちゃんも入れてですけれども、全ていわゆる家の中で大人から感染したものと推定されているものばかりということであるので、学校シーズンがこれから始まっていきますので、家庭内での在り方、もし体調を崩したらすぐに対応できるように、そして、大人が県外に出ていったりとか、やむを得ない場合もあると思います。様々な事情で子供へのケアというところにぜひご配慮いただきたいと思います。
本当に県民の皆さん方には、我々がここの会議で話したことについて非常に守っていただく方向で頑張っていただいて、その結果が一つ一つ佐賀県として出てきていることに非常に感謝を申し上げたいと思いますし、これからも先の見えない闘いでありますけれども、チーム佐賀、オール佐賀で闘っていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。