新幹線問題対策等特別委員会にて、鹿島市を視察。
鹿島作業所と、鹿島商工会議所を訪問。
鹿島の方々の強い思いを聞かせていただいた。

以下は、鹿島商工会議所での懇談会の速記録。



鹿島市にて

◯森会頭の挨拶
災害のお見舞いへの感謝。
令和4年の新幹線暫定開業まであと2年。地域、産業観光の足。肥前山口から諫早。
運行状況がはっきりしないなか、沿線住民が不安。

ポイント3

1在来線、特急減便の不利益を補完する対策
肥前鹿島駅 駅舎、駅前の開発。駅前が危険な状態

2新鳥栖〜武雄の状況。
場合によっては今以上に不便になる


3新幹線開業の光と影。陸の孤島と言われている。公共路線の必要線。一体的な発展を。


光と影をつくらないとかつて。しかし、いまはもう影。我々の影の上に成り立っているのでは。しかし、ガタリンピック、祐徳神社、掃除合宿なども、地元の事業を磨いている。商工会議所の会員も減っている。武雄税務署管内では鹿島が一番お金を払っている。

しかし、今回の新幹線は大きな打撃は必須。地道に頑張っている地元を応援してこその地方創生ではないのか。


◯藤田洋一郎副市長
まず、災害。7月5ー12までの1週間で1000ミリ。6日の昼に1時間で100ミリ。一番降っているときに干潮で内水氾濫に至らなかったが、商店街に水が。全壊半壊も。床上床下で100棟を超えた。人的被害がなかったのが幸い。道路、水路、畑、田、400カ所を越える復旧箇所をこれから。
県から早速リエゾンの派遣。444号線の崖崩れなど。災害救助法も早速。激甚指定へのご配慮をいただきたい。


上下分離後の長崎本線についての鹿島の意見。
この長崎本線が唯一の高速路線。乗降客は1日2900人。ちなみに武雄駅が3000人。
2016六社協議。この際、2020の開業後上下分離後という議論。22年から3年間、

普通列車はこれまで通りの運行という取り決め。特急50から14本に減る。
佐賀から福岡長崎への流れをどうするのかがまちづくりの課題。運行のやり方が具体的には決められてはいないと思うが、六社基本合意、fgtの断念かれ今後どうなるのか?六社合意のもとにまちづくりを考えている。
これがなくなれば、まちづくりの考えが変わってしまう点が不安。
この合意が前提で駅舎の改修、駅前のありかたの議論をしている。少しでも鹿島市の長崎本線の利便性が向上するように考えているが、県議会の協力なしには出来ない。
また、本数減ることから、高速道路の在り方について、まだまだ進んでいない。


◯角田議長
開催への御礼、豪雨への御礼。
平成28年3月の六社合意によって、令和4年にはフル規格で走行する、武雄での乗り換え方式。また上下分離。3年間はいまの列車運行を維持する。現段階では今後の案は示されていない。上下33本。現行水準を維持する。
通勤通学時は維持されるが、昼間はほとんどなくなる。

特急が止まる鹿島駅では1210人。年間44万人。佐賀福岡、長崎への通勤。インバウンド。重要なインフラ。鹿島は高速交通から外れている。減便になると、更に拍車がかかることが心配。西ルートは、かつてのfgtの前提計画で同意したはずだが、フル規格となれば、鳥栖肥前山口間は、並行在来線となり、特急はさらに減る。
鹿島市民のみならず、白石、太良住民の利便性、インバウンドへの影響と地域経済への大きな打撃は計り知れないという危機感がある。

六社合意、佐賀唐津の直行便。これまでのサービスを維持していただきたい。
長崎本線地域の活性化には、観光列車の運行や、快速列車の運行を。
白石、鹿島、太良、諫早の観光ルートの開発整備には高速交通ルートが不可欠。武雄、嬉野は駅を中心に光が当たっている。光と影をつくらないよう。平成19年の3社基本合意で、二分する議論が行われた。反故にされてないかと危惧している。広域的な高速交通が必要不可欠。有吉沿岸道路、鹿島〜福富の工事が遅れている。

鹿島市から諫早市までは、広域道路検討区間とのっているが、有明海をまわる佐賀、熊本、福岡、長崎、は一部着工だが、佐賀は空白期間になっている。

国道498号の整備について。伊万里〜武雄は良いが、武雄から鹿島の計画がない。


◯中村雄一郎観光協会会長
かつての古川知事、佐賀新聞の年頭の辞。佐賀は適度に田舎でちょうど良い、という内容が。まさにその通りと思った時期があった。
しかし、住民が不便になってきている。コロナ前350万ほどの観光客。数は来るが宿泊がないといういままでの課題。
2019からの暫定開業までの白石〜の沿線に活性化を打ち出していただいた。新しい観光列車なども。新幹線の方式については、言及しないかたちで、鹿島の今後をポジティブに捉えるようにしている。
鹿島は肥前山口、、、、30分の位置。新幹線利用した人を、いかに佐賀県南西部に導くかを、打ち出している。降りた駅よりも、そこを起点にどう導くかという考え。
長崎線のイメージダウン。3、6ぷらす3の観光列車。スローライフを求める人をいかに。臨時の観光列車。佐賀のうまかばい列車など。7つ星列車の誘致もできないか。
肥薩線の被害。sl人吉も走れないので、誘致できないか。暫定開業に向けたイメージアップに。

◯愛野副会頭
有明線の開業が昭和5年。今年で90年目。鹿島は肥前鹿島駅と共に発展してきた。私が東京から帰ってきたのが35年前。その際、西九州ルートの話が出て、どこを通るのかという話し。武雄方面、唐津まわり、などの議論がかつてあった。

鹿島市の人の感情が大きく揺れ始めた。どうして我々の、長崎の沿線が犠牲にならなければならないのか、という感情が当時芽生えた。我々のところだけが影になってはいけないという運動を当時JCで行った。
上下分離となり、沿線自治体の同意はいらないということで、泣く泣くその議論で流れているが。
しかし最近フリーゲージが断念となり、当時の市長ができないのでは?と言っていたが、ここに来て開発が遅れ、リレー方式。
特急53から14に減り、jrも運営から手を引くとなる。
鹿島市民は皆さんが思っている以上に被害者意識がある。
私も鹿島佐賀150回年間使う。使いやすい列車。人口減らないということはないが、持続ができる体制を検討していただきたい。jrは撤退可能ですし、そうなれば自治体が責任を負うのだろうが、莫大なコストに繋がる。

整備方式いろいろ言われているが、市民の中には、アセスについて、フリーゲージが入っているのはなんでだ?という声。開発の可能性を残しているのか?フリーゲージのアセスは鳥栖の旭山くらいですよね?

上下分離。福岡などの都会から見ると、そろそろ鹿島から本社移したらどうか?という声も出ている。利便性の確保、列車のあり方を考えて欲しい。


◯質疑応答
Q商工会議所 山口議員
新幹線が反対という問題ではなく、良い形で議論したい。
新幹線のときに49800が条件だったはずだが、実際何もなく新幹線がゴーとなっている。おかしい。鹿島の後ろに太良がある。嬉野の人と498号を作っていかないといけない。補完関係で観光を一体化した取り組みをしないといけない。
鹿島は新幹線も高速も通らない。佐賀県が良くなるためには、鹿島が良くならないといけない。そこがわからないことは不思議でならない。体が一体となって成り立たないと。隣接するところも。全体としても。
沿岸道路も。いま日々入ったので、早急に手を打って。バックアップを。せめて道路整備を。上下分離になったら、道路整備が遅れるのではないか。

Q商工会議所 矢野議員
当時、なんとか着工すればフルになる、という長崎の当時の幹部。予算を。
嘉麻市の葬儀場。昭和40年ごろ以来。炭坑時代と比べると、これだけ寂れるのか。食堂一軒もない。鹿島よりも大きいまちだったが、これほどまてにさびるのか。
交通体系から外れたら、これだけ錆びるのか、、、。このまちを残したいという強い気持ちがある。

Q商工会議所吉武議員
特急がなくなる、となると、アクセスがみえない。佐賀空港のアクセスも。バスがあるが、なし崩しになくなるのか。通勤通学だけではなく、出張も。

Q観光協会 中島会員
肥前浜駅の中で勤務。通勤通学がほとんど。東武中学は、電車通学が50ー60人くらいだが、本数が少ない。一つ乗り遅れたら4時間電車がない。

Q観光協会吉牟田副会長
jr使って通勤通学。その機会失われると、人材育成のサイクルが失われてしまう。3社合意など、担保したものが反故になっている。不条理だ。公共交通機関と捉えている。郵便も一緒。変わらぬ利便性を。どこが良くなってどこが悪いとかではなくて、一体的に。
鹿島は民力。がんばっている中で足を引っ張られると子供たちが住みづらくなる。佐賀県全体として考えて。

議長
新幹線問題が鹿島の皆様に大きな影響を与えていることを感じた。佐賀県、jrの皆様ともしっかり意見を聞かせていただいた。今後もこのような会を開かせていただいて、ご意見をいただきたい。

木原理事
在来線の利便性確保、新鳥栖武雄はどうなるか、等々同じような悩みを持っている。身に染みる意見が多いが、今のトップが協議の中に入っていかない。自民党でも働きかけてあるが、協議が進まない。意見をどこにぶつければ良いのか?など。

皆さんの意見を聞いて、非常にありがたい。特に知事に向けて鹿島の皆さんのお考えをお伝えしたい。

持論だが。新鳥栖武雄間、高速道路で例えると、ミッシングリンクになる。地方を楽しみたいという人も。新鳥栖武雄が繋がってないと誰も乗らないとなる。皆様がプラスとなるようなものを導き出す。国交省、jrと議論する。

委員長。
光と影がない県政を。