【予防接種の再接種助成が実現しました】

12月4日(水)の一般質問で「予防接種の再接種助成」について提案し、知事から即答で「取り組みます」と答弁がありました。

小児白血病をはじめとする小児がんや、再生不良性貧血、免疫不全症等に罹患(りかん)し、造血幹細胞移植や抗がん剤治療を受けると、抗体が失われ予防効果が期待できなくなります。この場合、予防接種の再接種が必要となりますが、初めて受ける定期接種が努力義務で無料であっても、再接種は任意であり、費用は全額自己負担となります。
 
また、定期接種である、ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、四種混合、風しん、麻しん、水痘などは、一回の接種費用が約1万円前後であり、定期接種で一般的に行われている、数種類のワクチンの同時接種を行うと、一日で数万円が必要となります。そして、必要な再接種を全て受けるとなると20万円前後となり、経済的負担はかなり大きいものになります。
 
さらに、再接種が必要な子供の人数は、佐賀県では、佐賀医大の小児科で、年間3~5人程度の対象者であり、現在再接種中の患者が3人で、再接種開始予定の患者は2人であり、つまり対象となるのは、子供だけで、多くみても年間10人程度、となり、単純計算しますと、予算の見込みは200万円程度となります。

この制度は佐賀県内では鳥栖市のみが行っている制度で、全国でもほとんど行われておりません。

今回の提案にあたり、佐賀県で骨髄移植を行なっている、好生館病院と佐賀医大の医師・看護士、患者のご家族から直接お話を伺い、強い要望を受けました。

議会答弁では、嬉しいことに、山口知事から、即答で「取り組みます」と大変心強い御答弁をいただき、患者家族からの知事へのお手紙を手渡しさせていただくことができました。

議会答弁で、行政側が即答で「やります」ということは、ほぼないことですので、知事が即答された時には一瞬目を疑いましたが、役所と問題意識を共有でき、即実現の意志を表明していただいたことは嬉しい限りです。

取り組み時期等の詳細はこれからですが、鳥栖市の先進的な取り組みを佐賀県全体に広げることになりました。

http://stream.pref.saga.lg.jp/pref/gikai/r1/saga-pref_20191204h-shimoda.php