宮部みゆきの「楽園」

スマップの中居で映画にもなった、「模倣犯」に出てくるライター前畑滋子の話。
結論から言うと、この物語は、前畑滋子じゃなくてもよかったんじゃないの?って感じた。
なんか、無理やり模倣犯につなげてしまってるなあと。

相変わらず、宮部みゆきは、人物描写が長い!
ここまで、掘り下げなくてもいいんじゃないの?っていつも思う。

話の内容は、12歳で事故死した少年に超能力があったのではないか?から始まる。現実的な話には感じなかった。
彼は隠されていた少女殺害事件を、「絵」で予知していたという。
それを元に、殺人事件を読み解いていくという話。
もちろん、彼は、他にも不思議な「絵」を描いていた。
彼の死後母親が、息子の能力の真偽を調べてほしいと前畑滋子に頼み込んできた。

そこからとくとくと、人物描写、その周りの情景を長々と描いていく。
読んでいて、諦めかけた。。。

模倣犯では、連続殺人犯に挑むライターということで、長くても読み応え十分だったか、今回の超能力を紐解きながらの話に、結局、この本は超能力のことが言いたかったのか?事件を解決したかったのか?親子愛を書きたかったのか?ぼやけてしまった気がする。。。
これが、前畑滋子じゃなければ、おもしろかったかも。