ビジネスに関して生産性は組織の成果にとって重要な要素です。しかし、その生産性を持続的に向上させるためには、短縮効率やパフォーマンスを追求するだけでなく、割り当てのメンバーが働きがいを感じ、内発的に動機づけられていることが重要です。
これは報酬や外部的な評価ではなく、仕事の本質から得られる達成感や自己成長、新しいことを学ぶことによって進化する喜びから生まれ、人が働く上での動機づけのことを示します。
心理学者のエドワード・デシ(Edward L. Deci)とリチャード・ライアン(Richard M. Ryan)が提唱した自己決定理論によれば、人々が内部発的に動機づけられるためには「能力(competence)」、「自主性(autonomy)」、「関連性(関連性)」の三つの基本的な欲求を満たすことが重要とされています。
それでは、これらの理論を基に、働きがいのある組織を作るための実践的な手法を考えていきましょう。
まず、「能力」を満たすためには、メンバーが自分のスキルを自覚し、成長できるように仕事をデザインすることが必要です。これは職務設計の見直しや役割の再定義、あるいは新たなチャレンジの機会になります。これらを満たすことでより実現できます。
次に、「自主性」を満たすためには、メンバーが自分の仕事に一定の自由度を持ち、自分で判断して決定できる環境を提供することが重要です。これは目標設定や業務の手順、前進に対する自己決定の場の拡大によって達成できます。
そして、「関連性」を満たすためには、メンバー同士がみんなで支え合い、一体感や連帯感を感じられるようにすることが大切です。協働化などにより促進できます。
また、メンバーが自分のパフォーマンスを視野に、改善点を見つけるためには、定期的かつ具体的なフィードバックの提供が必要となります。
さらに、メンバーが自己成長を感じられるよう、継続的な教育や訓練の機会を提供することも大切です。
これらの手法を組織内で実践することで、働きがいを感じる環境を醸成し、メンバー一人一人の内発的動機づけを高めることができると考えます。 結果的に、これが組織全体の生産性を向上させ、持続的な働きがいのある組織の作り方へと繋がると思います。
それぞれの組織によって異なる答えがあるでしょうが、上記の手法は組織を育んでいくための一助となるはずです。
それでは皆さん、良い一日を♪