おはようございます。
本日は、少し専門的なテーマ、「福祉用具」について書いていきたいと思います。
私は、リハビリ(作業療法士)の仕事をしていまして、普段、クライエントの生活の質向上に関わらせて頂いています。
特別養護老人ホームで働いているため、対象となるクライエントは「高齢者」になります。
「リハビリ」
そうと聞くと、大きな体育館のようなセンターで、沢山のリハビリスタッフがクライエントとマンツーマンで、体を動かしたり、様々な機器を使い、身体機能を維持・向上を促しているイメージを持たれる方が多いかなと思います。
「正解です」
しかし私の従事する施設には、リハビリのスタッフは、私一人になりますw
そうです。ボッチですw
施設には、沢山のクライエントが入所されています。もちろん介護を必要とする方々ばかりなため、リハビリテーションに対する期待は高い領域になります。
疾病や障がいを呈して、数年経っている方々ですが、日常生活の自立度の改善が見込まれる方も多いです。
しかし、リハビリスタッフは、私だけ…
※決して、経営者の理解がない訳ではなく、お国の配置基準の兼ね合いでw
そこで、活躍するのが「福祉用具」です。
「日常生活に支障のある障害者や要介護者・要支援者の生活の便宜を図るための用具、及び機能訓練のための用具」
と定義されています。
直接的な「機能回復」「動作獲得」ではなく、福祉用具を上手に活用することによって、「日常生活」の自立度向上、もしくは、介護職員の介助負担軽減に繋がります。
「歩くことが出来ない」 → 「杖や歩行器を使用し歩ける」
「ベッドから車いすに乗り移りできない」 → 「リフトを使って、安全・安心に乗り移れる」
「指が上手く動かず、食器を持てない」 → 「持ち手が大きい食器を活用し、食べやすさUP」
など、必ずしも、自分自身の力だけで、出来るようになることだけが正解ではなく、
自分の出来ない動作は、食事を食べる動作のどの部分か、アセスメントを行い、
出来る動作は自分でしてもらい、出来ない動作を補填するために「福祉用具」を活用する思考が大切です。
毎日を「頑張らないといけない」生活は、地獄ですw
私たちの生活もそうですよね?
3km先の職場まで、皆さんは歩いていきますか?
健康ブームなので、歩いていく方もいるかもしれませんが、大半の方は、交通機関や自家用車を使い、通勤すると思います。
3kmは、歩けなくもない距離だから、1日は我慢できるかもしれませんが、毎日だとしんどいですよねw
スマートフォンや車、私たちは、生活を豊かにするために「道具」を活用します。
障がい者や高齢者も同じく「道具」、そして「福祉用具」を活用します。
道具ありきではなく、その人が出来る事・出来ない事のアセスメントと、道具の特性を理解し、上手に活用したいですね。
少し、専門的な話になりましたが、普段、私たちの生活に置き換えても通じるテーマだったかなと感じます。
それでは、皆さん良い一日をー♪