3月以降は廃回シーズン。3年前は215系と185系、2年前は宇都宮と国府津の205系、1年前は651系がダイヤ改正を機に運用を離脱し次々と廃車回送されていき、それを求めて色んな所に行ったものです。今年はダイヤ改正を前に鶴見線から撤退した中原区の205系が国府津から郡山まで廃車回送されるため、東北本線で撮れると知って栃木メンバー一同テンション爆上げ。その最初の設定がED75の秋田出場配給と同日になるためみんなで撮る事にしました。

 

当日の昼前に下野大沢駅で知り合いを一人拾い、천리마 달린다や我爱北京天安门を流しながら蒲須坂へ。駅舎の改装工事でまっさらになっている駅前で二人の知り合いと合流し、4ノビ脚立を大量に積んで中阿久津に向かいました。曇り空ですがそこそこ明るいので曇りアングルで撮るには丁度いい天気な気がしました。

ショバにはミッキーとDai氏が先に着いており、入り口に着くと同時に反対側からみやくりカーが来たので彼を先に駐車させました。

 

最初に来るのはED75の配給。仙台車両センターに残るED75は現在3両で、今回出場したのは758号機です。交流機関車のため、無動力で配給輸送される時は栃木県内でこの形式を拝む唯一の機会となります。地元ならではの写真を撮ると考えた時、スジ的に晴れよりは曇りの方が色々できるので持ってこいの天気でした。

しかし小さい機関車1両を大きい機関車(EF81)が引っ張る見かけ重単の無動力回送のためめちゃくちゃ短くて正直いって編成写真映えしません。むしろ地元では滅多にお目にかかれないED75を主役にするケツ撃ちこそ正義では?と思っているので、氏家の停を挟んだスナップ縛りの追っかけ撮影をするつもりでいました。当初は身内が便乗して追っかけるはずでしたが、現地に着いて簡単に打ち合わせすると誰も乗らない感じなので、廃回の立ち位置に脚立を置いたら一人で移動しました。とは言っても線路を挟んですぐの距離なので雛壇を組む皆を見ながらレンズや立ち位置を検討します。

 

長岡か田端のEF81が牽引するナナゴ配給ですが、今回は田端からEF81 81が参戦。ローズピンク単色の97号機(長岡)は今まで何度か登板していますが、お召仕様の81号機は初めてらしいです。おそらく今後また見られる事もないでしょうから、この2両の組み合わせがわかるような写真にしたいところ。まずは連結面にフォーカスし、それぞれの車体の輪郭がなくならない程度の低速シャッターで切る事にしました。

 

 

編成の立ち位置からは直線距離で数十メートル。何を祀っているのかは一切わかりませんが近年の大伐採で明らかになった神域です。

 

すぐにゲバを畳んで車にダッシュ、未舗装路を爆速で撤収して氏家に急ぎます。4号線に出て駅前を過ぎると、中線の分岐近くで停車するモノが見えたので停車中にテキトースナップしようと寄り道。

 

 

線路西側の方が面白い画を撮れそうでしたが、Uターンしたり信号待ちしたり面倒くさいので裏道に逸れて踏切を渡って住宅街に分け入り、草を撮りに来たら電車が裏被りしたような構図で1枚。普通列車が友情出演してくれたのは有難かったです。

すぐに車に戻って4号線陸橋の北側に広がる田園地帯へ先回り。先人達が単回などでVを撮っていた良い感じの石碑に目をつけ、中望遠で構えます。サイドからのバックショットならナナゴの顔面を見せつつ、お召仕様特有の銀差しもしっかり映ります。数分後、踏切が鳴って駅を発車したばかりの赤い機関車がゆっくりとアングルに近づいてきました。

 

 

速度が遅いのを活かして手持ちで2アングル撮りました。晴れるとド逆光となり今まで機会に恵まれなかったので良い収穫ができました。

 

本命の鶴見線廃回まではまだ時間があるので、給油をしてから中阿久津に戻りました。現場にはKMRK氏や大川総裁も着いており、身内大集合で脚立のジャングルジムを構築しました。過去最多の人数になりましたが、全員ハスキーと伸縮脚立を装備しているおかげで綺麗に雛壇が出来上がり壮観でしたwww

 

 

小雨がぱらつき露出は若干落ちましたが無事撮影完了。何人かを駅まで送り届けて帰宅しました。