「あんたら"めねずみ党"だろ?なんで町人の屋敷を襲うんだい?!」

 

悪党の屋敷に盗みに入り、その金を貧民にばら撒く江戸のヒーローが鬼怒川温泉で町人達を襲っている。その正体とは…

 

 

「めっ☆」

 

本家とは無関係の盗賊だった!有名人の名を騙り、味方と思って油断する町人を襲撃していたのです。彼等は折り返し待ちのSL大樹に爆弾を仕掛け、列車強盗を計画している模様。

当然こんな蛮行を本家「女鼠党」が放っておくわけがなく、爆弾にかけた鍵を奪うため偽物と戦います。そこに女鼠党を追って鬼怒川の地にやって来た江戸新撰組も現れますが、ひとまず偽ネズミが企てた列車の爆破を阻止すべく共闘し、彼等を捕縛する事ができました。

とはいえ新撰組は悪事を働く者を捕えるのが本来の役目。盗みを見逃すわけにはいかない新撰組は続いて女鼠党の捕縛へ動きますが、女鼠党は「勝負はお客様に決めてもらおう」と言い残し逃走します。こうして鬼怒川温泉から下今市へ向かうSL大樹と共に、江戸新撰組VS女鼠党の激闘が始まったのです。

 

 

新撰組は隊士を集めて女鼠党を捜索。手配書を用意して乗客に行方を尋ねます。

 

 

逃げる女鼠党は東武ワールドスクウェアにやって来ました。勝負の行方は乗客に委ねられるため、手を振って乗客にアピールします。

 

 

そこに新撰組も追いつく。

「こっちの方に逃げたような…一体どこへ消えた?」

 

 

すれ違い続ける両者ですが、ワールドスクウェア発車の汽笛を合図に追いかけっこ開始。

 

 

「あーッ!居たァ!!待てェェェい!!」

 

逃げる女鼠党、追う新撰組。

中岩橋に先回りした新撰組は女鼠党を挟撃します。

 

 

ウマ娘の出番は申し訳程度ですが、一応「局長一騎掛け」が今年も実現しました。

 

 

両者の実力は拮抗、やはり結末を決めるのはお客になりそうです。

 

大谷川を渡って河川敷で最後のアピール。

 

 

 

判定の結果……女鼠党の勝ち!(基準は乗客の拍手の多さ)

 

女鼠党は新撰組を振り切って闇夜へと消え、再び悪党の屋敷へと忍び込むのでしょう(完)

 

著者近影