Strawberry Locomotiveの直後、コロナ禍で長年開催が見送られてきた鬼怒川温泉のイベント「鬼まつり」とSL大樹のコラボがリリースされました。中国の春節にあたる時期に開催されるため観光客で賑わい、運行開始初年度からコラボHMが掲出されてきました。しかし当時の私はまだ大樹に真剣ではなく、ネタカン集めに興じるようになった2020年以降なかなか機会に恵まれませんでした。2022年頃から規制緩和によって各地でイベントが復活する流れが起こり、その風はようやく鬼怒川温泉にも吹いたのでしょう。今やコロナウィルスのせいで、は通用しない世の中になりましたね。

リリースのタイミングも今までの傾向に比べれば相当早く、余裕を持ってプランニングできました。初日は集まったメンツと共にシモイマ出庫からスタート。

 

 

2体の鬼がポップに描かれ、中央に鬼の字が大書されたデザイン。ベースは虎模様の「鬼のパンツ」でしょうか。なかなか良いと思います。

 

 

鬼祭りHMは初めて撮るので追っかけもフルコース。入換でドレンを頂き、期待を膨らませながら鬼怒川橋梁へ先回り。無事黒煙で通過しました。

 

そういえば2月からC11 325のナンバープレートが緑色になりました(5月現在は中検入場した325の代わりに123が緑プレート)。入庫している間の保火のために、従来の豪州産石炭に代わって国産のバイオコークスを使用してSDGsアピールするらしく、SDGsに配慮した燃料を使っている車両である事を示すためにプレートを変えたそうです。この1年を試用期間とし、今後全てのSLに実装する事を前提としているのでしょうが、ともかく色物プレートは好きなので有難いですよ。初日にとりあえず大桑ストレートで6レを撮ってみて、なかなか面白い見た目になってくれたなぁと思いました。

今回は緑プレート×ネタカンの初陣です。1号を一通り追っかけた後やっぱり鬼怒川橋梁で迎撃します。

 

 

207も325も煙がしっかり出ており幸せになれました。2020年12月にデビューした325は、👹のHMを掲げるのは何気に初めてです。

爆速で撤収し、9キロポストは飛ばして未履修のスナップに行きました。

 

 

観光地によくある看板。鉄橋にもありますが、小佐越にも小さいのがあるので追っかけ中に回収できます。そしてすぐに車に戻って再び追い抜きます。

 

 

陸橋下もしっかり出てくれました。看板が下がったせいで隠すのが難しくなります。

 

この後の2号は煙少なめでしたが昼食を挟んだ4号は完璧に決まり、5号は神山ファミリーコラボで倉ヶ崎スタート。鬼まつりに因んでツノを生やしてお見送りです。

 

 

団扇も鬼まつり仕様で、次男坊に至っては自家製の207トレーナー着用と気合い充分。毎度毎度撮らせていただきありがとうございます。列車を見送ったら車へダッシュ。

 

 

発電所は綺麗な白煙。風も影響もなく理想的な形に収まってくれました。陸橋下は看板を隠し切れずBOSE。信号場に置きゲバしたら転回を撮りに鬼怒川温泉へ向かいます。駅前は正月以来の大賑わいで、どこもかしこも鬼だらけ。出展ブースも様々で、まず視界に飛び込んできたのは日光チェーンソーアートクラブでした。

 

 

ズラリと並ぶフクロウたちの彫刻を絡めましたが、標準レンズでは圧縮が足りず中途半端ですね。かといって望遠にしてもどちらかがボケ過ぎて伝わりづらくなるでしょうし難しいところでした。

 

 

他にも要素が色々ありすぎて、賑わう会場の雰囲気に呑まれたような結果に終わりました。また信号場に戻って迎えた6号は一気に沸いてきた雲によってマンダーラ、しかも前照灯をつけずに現れたのでSUPER BOSE。一連の流れは全て翌日にお預けとなりました。

 

 

シモイマ入換も抜かりなく撮影。なるべく撮ったことのないアングルを意識しました。推進で側線に入るところは山側から。

 

 

客車を切り離して転車台へ。踏切が開いてすぐに線路上で構えればこんな感じに撮れます。

なお、8号は闇鉄には明るく普通に編成やるには暗すぎるどっちつかずの条件だったためこの日は6号で打ち止め。数日前に運用変更が発表され、翌日(日曜祝日)の3~4~7~8がDL大樹になるとの事でネタカン日章旗がDE10でも拝めるかと思われましたが、DE10 1109が下り2エンドで日章旗をつけずに出てきて客車の入換を始めました。ちょっと残念。

 

 

2日目は325のみに日章旗掲出でしたが1号も2号もBOSEとなりやる気は半減。DL牽引の3号はもはやショバがないので倉ヶ崎とかはポアして1号の転回に専念しました。ここでは鬼を最優先に撮影。

 

 

 

肝心のDL大樹は1号転回のを撮ってから間に合うツルハ裏でテキトースナップを撮ってお茶を濁し、大本命となる大桑ストレートに賭けました。とはいえ謎の方転により上り1エンドとなった以上、ただでさえ青+茶の最悪組成に撮影意欲はそこまで上がらず、それを天に見透かされたのか上空にはダーラ雲が大量に出現。さすがにここで曇られては目も当てられないので皆で必死に念じて雲をどかしましたが、手前の道路を並走してきた軽自動車が抜け切らず江ノ電自転車ニキでした。道路越しに構える以上そういう事はあって当然ですが、我々が全力でジェスチャーしてる意味をわかってくれよとは思いました。嫌がらせでわざとやってたらむしろ面白いし、次同じ車が被って来たら戦争でしょうかwwwwwやらねーよ

 

さて、5号をどこでやるか悩みましたが、午前中の結果から煙が期待できない事と発電所では既に理想的な画が撮れている事を鑑み、神山ファミリーにくっついて鬼怒川橋梁でのスナップに決めました。待ち時間は彼等と談笑したり時々カメラを向けたりしながらマターリ過ごし、モノは正面撃ちとケツ撃ちで3カット回収。

 

 

いつまでも元気に手を振って欲しい。ご長男は昨年から父親譲りのコンデジを持って出向く事が多くなったので、そろそろ"こちら側"に来るかもしれませんが。そしたら一緒に雛壇組んでV撮ろうぜ。

 

鬼怒川温泉に向かうと異様な熱気。神輿です!

 

 

翌週からコラボが始まる江戸村からにゃんまげがいました。

 

 

転車台を背に男衆が威勢よく神輿を担いで練り歩く。思い返せば2018年の大樹1周年以来この光景を見ていませんでした。神輿が引き上げるまで無我夢中でシャッターを切り、SLとの絡みも成功。思わぬ収穫に電車の顔つきになりながら信号場へ向かい前日のリベンジを試みました。

 

 

雲が結構怪しいですが露出はギリギリ許容範囲。撤収したら倉ヶ崎の前に新高徳に立ち寄り、ダイヤ改正を前に残り少ない機会となった7号との交換を狙います。

 

 

改正前のC運用はこれが最後のため、新高徳でSLとDLのすれ違いも見納めです。ダッシュで車に戻って追っかけを再開し、安定の倉ヶ崎ウェザーを味わって二日間の追っかけを終了しました。

 

が、実は本番はここから。倉ヶ崎で6号を撮り終えたら私に便乗するために来た宮ミヤを拾い、代わりに午前中から乗っていた同行者を大谷向で突放すると2度目のスペーシアX甲種輸送を撮るべく南下を始めるのでした……(続く)