卒論に忙殺されて最終日まで撮れなかった新鹿沼試運転をなんとか回収した2日後、2023年最後の夜汽車に参戦。

毎年恒例の花火と絡めて撮りますが、問題はどこから撮れば強引な構図にならないか。定番は列車が近すぎるため花火に合わせた低速シャッターでは止まらず、かといってうまく合成するにも手間がかかり極力やりたくない。もちろんウルトラ広角で列車が小さくなるし決して美しくもない多数派のカットを見飽きた事もあり、撮り方に悩んでいました。

そこで選んだのが、倉ヶ崎ストレートの東に聳える富士山(427m)からの俯瞰。真横とはいえ望遠での撮影なら見かけの移動量が少なく、ある程度の低速度撮影にも耐え得るし、何より花火と列車をコンパクトにワンフレームに収める事ができる。決して無名な場所ではないし登山道も所々わかりづらいので日没前の現地入りは不可欠ですが、ノイズ耐性の低い借り物のカメラでもなんとかなるとみて、ゆーたろー氏と共に7月以来のアタックを敢行。

 

入口に先客の車が数台あるので駐車場所には少々制約が生まれましたが、山頂を少し越えた立ち位置にはまだ空きがあったので入れさせていただきました。一旦下山して芹沼のオータニで餌を調達し、薄暗くなりイルミネーションが灯る頃に再び登山。カメラを据えて縦位置200mm強でフレーミングし、電飾に照らされる線路にピントを合わせます。SSは花火を優先して1/10以下に設定。これで列車がどれだけブレるかわかりませんが、D7500のノイズがギリギリ許容できるISO1600でも充分に露出を確保できました。

 

 

1/6では列車のブレが流石に大きすぎましたが、しっかりシルエットとして浮かび上がりました。ゆーたろー氏はR6Ⅱのデジパワー全開で撮っていましたがフルサイズミラーレスの解像度は半端なかった。来季は1/20ぐらいで撮るぞ。

 

爆速下山で追っかけを試みるも、同行者はスマホの電池切れで光源を失いロスタイムが発生。結局鬼怒川温泉の転回に間に合わせるに留めました。

私が何も言わなかったので車の電源を使って充電せずに自前のバッテリーだけに頼っていたらしいですが、少なくとも私が運転する時は自由に充電してください。

転車台にはジャズっぽい楽団とサンタが数名、転回に合わせて音楽を奏でていました。これを撮らないわけにはいかない!

 

 

その後はいつもの流れ。

 

翌日はクリスマスイブで、20日になっていきなり告知されたクリスマスHMが掲出されます遅漏にもほどがある企画部仕事しろ。ただし1〜2〜5〜6ではなく3〜4〜7〜8。おそらくイルミネーションの光を浴びて走らせたかったのでしょう。

仕方ないので本命は4レの1本勝負。曇りなのが幸いして、前座の3レを発電所で難なく回収したら転回を軽くスナップして信号場へ。

 

 

薄っすら煙が出て、ロッドも切り位置で揃ってくれてV!2023年のネタカン狩りを最高の形で締めくくりました。

 

この年はレギュラーヘッドマークに4つの新色が加わり、例年以上に忙しい年でしたが、(少なくともSLについたものは)一つも取りこぼすことなく撮り切れたのは大きな財産になった気がします。

 

最後に一覧で。

 

 

2024年もコンプリート目指してがんばります