昨年の秋は夏の暑さの影響をもろに受け、各所で異常が見られました。

その一つに田んぼの稲がありますが、それ以上の影響を食らったのが紅葉でした。

葉の中にアントシアニンという赤い色素が爆誕する事で紅葉が発生するのですが、酷暑のせいでこれの分泌がうまく行かなかったのか何だかで綺麗な色が出なかったんですねぇ。全国から悲鳴が上がっており、それは日光も例外ではなく。

 

ひとまず川治界隈が紅葉のピークを迎えた11月上旬、久しぶりの野岩鉄道へ行ってみました。

湯西川は濃霧だしダム湖の水嵩が少なすぎてBOSE。折り返しの下りを狙って定番に行ってみるも、くすんだ緑と茶色ばかりでバリ晴れの青空にも全く映えません。

知り合い数名と合流して撮影するも、電車の顔にはなれませんでした。

 

 

 

酷すぎる。これでもだいぶ盛ったんですよ。

そしてこの日のメインターゲットである日光ライトアップ号を撮るため一気に南下。大当たりのコスモスを逆光で透過させ、はためく日章旗も目立つ真横アングルで。

 

 

 

そりゃ下り勾配だから煙は出ませんが、精一杯のVを目指しました。カメラを振ってもう1アングル撮って橋梁へ追いかけ、太めの黒煙を2年連続で難なく回収して鬼怒川温泉へ。

 

 

人垣をかわすようにして肩車に乗るお子様は鬼怒川転回の象徴的光景。汽笛の音にお気をつけください。

 

 

前回、前々回と比べて大幅なイメチェンとなった日光ライトアップのHM。かなり明るめの印象です。

 

この後2号に合わせてやって来る知り合いを今市で拾って砥川へ行き、倉ヶ崎で降ろして大急ぎで宇都宮へ。駅前で開催されている路上ライブを軽く撮影し、6号に間に合うよう倉ヶ崎に舞い戻りました。さすがにパニりすぎていて直乱の私は臨時駐車場に止めたためモノ通過ギリギリ到着になりましたが無事Vを撮影し、2号を一緒に撮ったメンツを下野大沢で突放しました。

 

翌日は曇り基調でしたが午前中はなんとか晴れていたので、ライトアップHMで撮りたいアングルの約半分を初日に履修完了してしまったこともあり紅葉(紅葉ではない)や柿を探して沿線を右往左往しました。まずは1号。

 

 

本当に汚い。こんなん晴れようが曇ろうが煙が出ようがBOSEです。去年はこれの比じゃないぐらいまともな橙色でした。ついでにこれを綺麗だと思ってる某の目も腐ってる

満足できるはずもなく適当に追いかけてツルハ裏へ。農家のおじ様が田んぼの土をかき混ぜていました。

 

 

縦位置でシンメトリーにした方が良かっただろうか。ここからは柿を探します。熟した柿の実が生る光景は晩秋の代名詞とも言えますが、鬼怒川線沿いで柿のVカットを得るには工夫が必要です。というかどの季節でも言えますが、主題とすべき植物が良い感じの場所に生えてないんです。だからといって撮るのを諦めていては何も生まれないので、自分なりのアプローチでVカットを目指すことになります。

3号をそこそこ定番の9キロポストで撮ったら、倉ヶ崎で良い感じに撮れないか探りに行きました。午前側に生えている木には結実しておらず、他に何かないかと4キロポスト界隈に行ってみると低木に生った柿の実を発見。4キロポストは主に稲のはさがけで名が知れていますが、既に収穫期が去って田んぼはまっさらなので柿に集中できます。

 

 

構図としては下り列車の方が収まり良いだろうか。あくまで一つの素材でしかないカットですが経験値が足りない自分には大切なプロセスです。

 

 

静かな場所でカメラバッグにトンボが止まるぐらいゆったりとした時間が流れていました。

引き続き倉ケ崎界隈を物色し、踏切の近くに柿を発見。

 

 

まぁこれはかなり強引ですね。曇って空爆発だし、実も少なすぎる。いや木に文句言うても無意味ですけど。

曇ったので6号はコスモスアングルは無視して定番2発。

 

 

 

曇りとはいえそんなに暗くなかったのでノイズは少なく済みました。

倉ヶ崎は人少なめでした。

 

 

編成で撮りたいなら画角の下半分に中途半端にコスモス入れるとかせずにこれぐらい思い切って撮りたいし、コスモス入れて撮るなら標準レンズで花たっぷり入れたくなります。普通の編成写真より下スカにして列車と花を半々みたいにするとどっちつかずのエセ風景写真になってしまうので避けています。