10月の初め、ミュージシャンをやっている友人のライヴを撮りに行き帰りがけに鹿沼に寄って秋祭りを撮影しました。

鹿沼秋祭りは無形文化遺産にも登録された全国的に見ても貴重かつ大規模な祭り。町ごとに持っている屋台が市内を練り歩き、複数の屋台が一堂に会する「ぶっつけ」が名物です。あまりに有名ですが実は撮影経験がなく、コロナ禍を経て5年ぶりに戻ってきた事もあって楽しみにしていました。鹿沼駅近くでUKに拾ってもらい、屋台7台のぶっつけが行われる蓬莱町へ。

なお2日目のプログラムは鹿沼市民向けで、本物の伝統行事は初日に行われたらしいです。

 

中心部に近づくにつれて人通りは増え、規制線の向こうには見た事のない賑わいが。何台もの屋台が路上に展開する光景に圧倒されました。

 

 

夜間とはいえ背景の処理に気を違います。人をかわすのに結構すごい姿勢で構えるなどして脚立を持って来なかった事を後悔。

 

 

あまり撮りませんけど彫刻屋台も良い被写体です。鹿沼秋祭りでは町ごとに様々な個性の屋台を見る事ができます。

 

 

 

交差点をズラリと囲む屋台。圧巻そのものですが、広角で撮ってもせいぜい4台しか入りません。どこでどう撮るのが良いんだろう?熱を帯びる会場を右往左往しながらレンズを変えて何度もシャッターを切りました。太鼓の音、男衆の掛け声、盛り上がる会場、熱気がそろそろピークに達しようとしている時でした。

 

ゴトッ

 

レンズを付け替え中、カメラ本体が路面に落下しました。

スムーズにレンズ交換したかったのでストラップを使っていなかったのが運の尽きでした。まぁまぁよくある事だ、拾ってレンズをつけて撮影を続行しますが…

 

広角レンズが使えない。

 

おいおいマジかよと思いました。単焦点なら使えるらしく、レンズ側に問題があるのかな?と思いながら何回か撮影。

 

 

まぁスナップ写真では標準系が強いのであまり不自由はしませんでしたが、ここは望遠が良いなぁと思って70-200mmに付け替えてみると、

 

望遠レンズも使えない。

 

血の気が引きましたね。これはレンズの問題じゃない、カメラ側の問題だ。いよいよヤバくなってきて撮影どころじゃなくなります。単焦点が辛うじて使えるのはおそらくレンズとの連携が手動で出来るからでしょう。

そんな私の焦りを他所に、場所が変わって新鹿沼駅前の交差点で屋台6台のぶっつけが始まります。

 

 

 

この光景もやべぇがカメラがもっとやべぇ。修理確定演出ではあるものの金はどれぐらいかかるんだ。その場でどうにかなる事ではないので撮影を中止してUKに鹿沼駅まで送ってもらい、翌日もう一度いじってみる事に。

 

一夜明けて再びカメラを持ってみると、まず普通に使おうとすると電源が入らないことが確認できました。単焦点をつけると確かに電源は入る。しかし本体の下部から異様な発熱があり、モニターも表示がおかしい。これ以上使うと再起不能になるかもしれない、そう思ってひとまず修理センターへ発送しました。

 

使えない間は撮影を諦めるのが普通ですが、翌週にジャパンカップを控えていたため、安い業者から機材をレンタルして臨みました。これ以降しばらくレンタル生活です💸