西條奈加 「上野池之端 鱗や繁盛記」
育児中心の生活となって早5年、落ち着いて読めないとかえってストレスになると思い、
小説を読むことを極力控えてきたのですが。
最近、「やっぱり面白いよね
江戸物小説
」と思うことがあって、又読み始めました![]()
結果、楽しい
楽しすぎる![]()
無理のないペースで、江戸に浸ろうと思います![]()
さて、こちらの作品のあらすじは・・
親戚に奉公先を紹介された13歳のお末は、店に着いて早々、騙されたことを知る。
格のある料理屋どころか三流もいいところ、先に奉公していた従姉は店の金をもって
駆け落ちしており、自分はその尻ぬぐいのため呼ばれたのだ![]()
古ぼけた薄汚い店、やる気のない従業員の中でも、お客様を喜ばせたいという
気持ちを持ったお末は、志を同じくする若旦那と共に店の改革に乗り出す![]()
二人の奮闘のかいあって、店は名店と呼ばれた昔を取り戻しつつあったが、
「昔」を意識するうち、隠された店の秘密が気になって・・というお話。
このお話、前半と後半で、がらっと雰囲気が変わります。
前半は、落ちぶれた名店が再生していく物語。
若いお末の視点もあり、生き生きと胸がわくような感じがします![]()
後半は、店の歴史に関わる人間ドラマ、とでも言いましょうか。
再生していく店が抱えていた「闇」を余すことなく見せられます![]()
まさか、と思いつつ、怪しいなーと思っていた人物を中心に、
隠され、抑え込まれてきた悲しみや憎しみが、その事実を知ったお末を襲います![]()
ラスト、お末の強さがお店のもたらす「希望」や「光」を眩しく感じました![]()