池波正太郎 「鬼平犯科帳4」
随分前にはまって飛び飛びに読んでいたこのシリーズ。
思えばまだ全巻読破はしてなかったのでした・・・![]()
これから、またしても順番はばらばらになりますが、読んだものをご紹介していく予定です。
まずは4作目から。 後に重要な役目を果たす密偵になる人物が出てきます![]()
「霧の七郎」
兄を平蔵に捕らえられた霧の七郎は、恨みを晴らすために平蔵の息子辰蔵の殺害計画を立てる。
雇った浪人の後をつけて様子を見ていると、何とこの浪人、辰蔵を殺すどころか
体調の悪いのを見て介抱してやっているではないか
己の眼鏡違いを悔しがる七郎は・・。
「密通」
平蔵の妻久栄が嫌う伯父天野が、平蔵に自分の家の厄介事の解決を依頼してきた![]()
小者が金を持って逃げたので捕まえるようにとのこと。
もとより平蔵が扱う事件ではないが、断れない立場にある久栄の実家の事情を知る平蔵は
秘かに調べを始める。
結果、小者は一人ではなく用人の妻を連れて逃げているらしいことがわかった。
なぜその事情を天野は隠したのか![]()
「血闘」
平蔵の古馴染であり密偵となったおまさが、敵方に捕らえられた。
応援を頼んでやったが一向に来ない
じりじりと1人で待つ平蔵は、おまさの命を救うため
単身飛び込む決意をした。
「敵」
盗賊大滝の五郎蔵は、身に覚えのないことで己に恨みを抱く若者に襲われ、返り討ちにする。
「誰かが自分に罪を着せている・・」犯人に思いあたった五郎蔵は、確かめるために一人で調べ歩くが、
あちこちに犯人の手がまわっていて窮地に立たされる。
上記を含む8編。
有能な密偵となるおまさと五郎蔵が本作で登場![]()
おまさは平蔵の昔馴染みなので、力になりたいとおのずから出頭してきたとのこと。
五郎蔵は「敵」の事件の後、平蔵の人格に感服し
従うことになりました。
そして早速働き始めたおまさ、「血闘」で辛い目にあいます![]()
女密偵としてこういうこともありうる、と覚悟しているとはいえ、おまさの心身を思い心を痛めた平蔵は
役目を解こうとしますが、がんとして聞かないおまさ。
その心の底には、初恋相手である平蔵への純粋な想いがあるのです![]()
それを知っているだけにやりきれない平蔵。 かといってどうなるわけでもなく・・。
この事件では平蔵自身も危険な目にあいます
大勢を相手に一人で斬り込み、怪我を負ってあわやというところまで追い詰められ・・![]()
部下達が遅れたのには仕方のない理由があったのですが、それにしてもひやひやしました。
本作では、他にも辰蔵が狙われる話もありますが、刺客となった浪人がいい人で助かりました。。
これも運なのでしょうかね。
また、「夜鷹殺し」では、被害者が夜鷹だからと動かない町奉行所に怒り心頭となった平蔵が
事件解決に乗り出します。
「本所の鐡」時代に世の中をよく見た平蔵ですから、夜鷹達の気性や生活もよく知っていたようですね。
それだけに黙っていられなかったのでしょう。
こういう人がトップだと、ついて行きたくなるだろうなあ、なんて思いました。