千野隆司  「寺侍市之丞」 | お江戸☆脳内さんぽ

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千野隆司  「寺侍市之丞」




寺侍が主人公なんて・・地味だけど気になるラブラブと期待して読み始めました。



主人公は棚橋家の次男、棚橋市之丞


武家の次男とあっては、養子に行くしか身を立てる手段がない己の将来を密かに憂いており、


それならば自分の力で生きて行く方がよいと商人でも職人でもなる覚悟を決めていたアップ


取り柄と言えば武術の腕くらいだが、武家に未練はなかった。


ある日、母の遣いで寺社奉行を務める阿部正精のもとを訪れると、市之丞の気性をよく知る阿部から


寺侍としてある寺の復興に手を貸さないかと持ちかけられる。


もとより部屋住みで暇な身汗 己の知恵が使えるとあって、話を受けることに決める音譜


市之丞が派遣されたのは大恩寺。


以前は境内にある茶屋の看板娘が人気で賑わっていたが、娘が何者かに殺害されてから、


すっかり寂れてしまっていたドクロ


本堂修復の費用を集めるため、開帳の手伝いをすることになった市之丞


うまくすれば人が集まり金がまわるが、失敗する寺も多いことから、阿部からは慎重な手配を命じられる。


ちゃっかり住職の嶽仙、美人だが性格がきつい娘の、檀家の世話人らと計画を立てるが、


ある理由から大恩寺が栄えることを快く思わない者達の妨害にあってしまい・・というお話。



主人公の市之丞はとても柔軟で進歩的な考えを持っていますが、調子にのりやすく早とちりなのが玉にきずべーっだ!


開帳の計画を安易に進めようとしていた当初は「お金が集まればいいんでしょ!?」という考えに見えたようで、


に手ひどくやりこめられますガーン


怖いんですよ、このショック!


言っていることはわかるんですけど、この作品がシリーズ化してヒロインがだとしたらちょっとなあと


思いましたあせる


最初はなんだかふわふわしていた市之丞も、中盤以降、ただ寺に人を集めるのではなく、


寺を通して人が豊かに楽しく暮らせる何かを見つけたいキラキラというはっきりとした目標が見えたことで


しっかりしてきます。


その気持ちに、最初は市之丞を胡散臭く思っていた周りの人達も動かされて・・。


こういう流れは読んでいてじんときますしょぼん



個人的に気になったのは、市之丞の従妹の雪絵


大奥に奉公していると言う設定なので頻繁には出てきませんが、「市之丞ラブラブラブ!」のかわいい娘です。


市之丞の方はまーったく気付いていないようですが、気働きもよいし明るくはっきりした性格のキャラで


読んでいて好感が持てましたニコニコ


殺人事件の犯人に迫ったり、陰謀をたくらむ人達の話も出てくるので、その暗い話の嫌な感じを


払しょくするには、こういうキャラが必要なんですよねグッド!


この物語、市之丞の成長物語として今後続くのでしょうかはてなマーク


期待して待っていようかと思います音譜