田牧大和  「泣き菩薩」 | お江戸☆脳内さんぽ

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田牧大和  「泣き菩薩」


絵師として有名な歌川広重の若き日の物語です。



定火消同心の安藤重右衛門(のちの歌川広重)は、目にしたものを正確に記憶し絵に再現できる


才能を持っていたキラキラ


早くに親を亡くし13歳にして家督を継いだ寂しさを抱えながらも、幼馴染の同僚、西村信之介


猪瀬五郎太と共に忙しくも充実した毎日を送っている。


同心の仕事をしながら学んでいる絵も、師匠から「広重」の名をもらうまでになり、


今ではその名で呼ばれることが多いくらいだった。


その頃、江戸では不審火が相次いでいたメラメラ


持ち場や手柄を争う町火消に横やりを入れられながらも調べると、


どうやら付け火の裏には「頼まれ火付けドンッ」をする窃盗団がいることがわかる。


信之介の知性、五郎太の顔の広さと力、そして広重の記憶力と絵をもって、


犯人の姿がうっすら見えてきた矢先、広重が犯人グループの手におちる叫び


はたして仲間の援助は間に合うのかはてなマーク 事件の真相ははてなマークというお話。


広重については詳しいことを何も知らなかったのですが・・若い頃火消同心だったんですねえっ


火消同心についても、その役目や組織がわかりやすく書かれていて興味深く読みました。


この物語で一番意外だと思ったのは、火消同心に従う臥煙です。


今までは「荒っぽくゆすりたかりも当り前な嫌な奴あせる」という印象でしたが、


今回出てきたのは気の良い人達で・・きっとこういう人たちもいたんでしょうね。


他にも、キャラクターがとても生き生きしている印象でした。


主役の広重はまだ幼い印象でしたが、おっとりして腕っ節はからっきしなものの、


絵に関する才能はずば抜けていますし、幼馴染の2人の個性のはっきりしていることビックリマーク


信之介はそのしなやかな見た目と切れすぎる頭で火事場もトラブルもばっさばっさと切り倒し、


ごつい体つきの五郎太は愛嬌があり腕っ節の強さもある親分肌。


気性の荒い臥煙達もしっかりまとめ上げてますアップ


五郎太を頼ってやってくる付け火された寺の小坊主哲正森念はけなげでかわいらしいですし、


何があってもひたすら事件の記録を綴り続ける物書き同心の野崎に笑い、


絶妙のタイミングでの登場と地獄耳を持つ有能な与力小此木に驚かされましたニコニコ



これ、続編でないですかね!?


温かみのあるストーリーでぜひとも続きが読みたいと思った作品です音譜