先月皆様にお届けした、清水ゆう子便り第5号です。長文ですが、ぜひご一読ください。
『京都市会議員 清水ゆう子便り 第5号』
日増しに暖かくなり過ごしやすい季節となってまいりました。皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。皆様方には日頃から多大なるご支援、ご指導を賜り心から感謝申し上げます。
平成25年2月定例会において、3月12、13日に市長・副市長に対する総括質疑をしましたので、そのご報告をさせていただきます。
~地下鉄車内アナウンスについて~
地下鉄の車内のアナウンスがわかりにくいと高齢者の方からご意見をいただきました。
改めて調査してみると、エレベーターがホームのどこにあるかなど、とても重要なアナウンスをしているのに乗客の耳には届いていないことに気付きました。
録音されたテープのアナウンスのために機械的で暖かみに欠けていることが一つの原因なのかもしれないと私は思いました。乗客の方々に使っていただきやすい地下鉄となるために、もっと皆様に地下鉄を利用していただくために、重ねてのアナウンスに加え各駅の催し物や観光スポット等の案内なども含め、車掌にアナウンスをしていただけないかと提案したところ、車掌業務の妨げにつながりかねないため、安全に正確に運行することに支障をきたしてしまう可能性があると、交通局からご答弁をいただきました。
確かに、英語アナウンス、駅周辺の公共施設、広告収入となる企業の案内等テープの時間が長く、車掌が話す時間がとれるのは、数区間ぐらいでした。
ただ、日々当たり前となっているアナウンスに変化をもたらすことにより耳を傾けてもらえるのではないかと思います。もっと皆様に地下鉄の便利さや利用の仕方を知ってもらい地下鉄に関心を持っていただくことや、タイムリーな情報、季節に合わせたお知らせなどをすることは、サービスの向上や増客・増収にもつながるのではないかと考えています。
そこで、車内アナウンスが難しければ、駅構内の放送で駅員にアナウンスを流していただけないかと市長に質問させて頂きました。
市としては、駅員業務をしっかりとした上で構内での案内やお客様にいろいろな情報を知って頂き、さらなる地下鉄の利用につながるように総合的に充実を目指していくとのご答弁をいただきました。
上図の写真(1)は、御池駅にある駅務室の入り口の写真です。写真をみていただきますと扉の下に張り紙があります。お客様にあてた張り紙にも関わらず、ぼろぼろに破れており読みにくく、不愉快な気分になるのではないでしょうか。
日常の業務に直接支障をきたすというわけではないですが、毎日職員が出入りする入り口の扉ですので、見ていない、見えていないわけがありません。つまり風景の一部になってしまっているのです。これは1例に過ぎず、同じようなことが地下鉄には数多くあると指摘させていただきました。こういったことを見逃してしまっている経営体制や風土・風潮は、サービス低下につながりかねません。少しの変化や見直すことで、サービス向上、売上増につながるのではないかと述べさせていただきました。
翌日には、写真(1)の扉にある張り紙は撤去されました。そして、地下鉄駅構内を一斉点検していただき、例えば写真(2)のようなことにも気付き改善していただくことができました。
地下鉄のアナウンスの問題や風土・風潮の見直しは今ある予算でできること、多額のお金をかけずにできることです。地下鉄を気持ちよくご利用していただくために、さらにサービス向上と安全対策の強化に努めていただき、お客様のニーズに応えていただきたいと願います。また、あわせて色々なことが当たり前となっている企業風土を見逃すことは簡単なことではないので、今後様々な知見や経営手法、新しい風もいれていくため、私鉄とのトップクラスの人事交流や営業企画部門のヘッドハンティングなども提案させていただきました。
~自動体外式除細動器(AED)について~
AEDとは、心臓が完全に停止した場合もしくは電気ショックが必要と解析した場合には、機会の指示にしたがってスイッチを押すと電気ショックを与える機械のことです。
従来は医師など専門家の使用が認められていましたが、現在では一般の方でも使用することができます。
一刻を争う時なので迅速に行動しなくては手遅れになりかねません。適切な判断と行動ができるようにぜひ多くの皆様に周知していただきたいと思います。
現在は駅や空港等のい設備してあり、京都市内の全小中学校への配備が完了したところです。いざと言う時に自信がない、使い方がわからない、機能しないなんてことがあってはなりません。
つまりAEDの機械のメンテナンス、それを扱う人、双方がしっかりしなければいけないという点で質問させていただきました。
また、学校教育を通じた救急救命講習の普及、推進についても質問させて頂きました。子どもたちへこのような講習は、命の尊さを学ぶきっかけになり、いじめや暴力行為等について自らが考えることにつながるのではないかと私自身考えているからです。
昨年度(平成24年度)から小学校では救命入門コースを実施しています。
初年度に当たる昨年度は大体1割ぐらいの学校が参加しており、中学校では普通救命講習(大人が受ける講習と同じ)を実施し、過去3年間の参加校数は5割程度でした。私としては、講習の機会を増やすことや、地域の方も利用できるような体制など、設備の充実はもちろんのこと環境整備もしてほしいと訴えました。
市の対応としましては、平成25年度は、小学生に対する救命入門コースについては、11行政区で現在の倍、2校から4校ずつ実施して合計3,000名の受講を目標に、中学生に関しては7割の実施を目指して取り組むとの事です。
市立小中学校にはAEDの配備が完了を受け、学校施設を利用して市民への普通救命講習は、平成24年で141回、約4,500人が利用しています。
学校を活用した自主防災会の防災訓練でもAEDを体験できる応急手当コーナーを設けていますので、多くの方にご参加いただき、ひとりでも多くの方にAEDの事を知っていただきたいと思います。みんなで「助かる命を助けることのできる社会」を作っていきたいと思います。
~親子自主防災活動~
今日、消防団活動で人員増が課題となっており、火災については、ミニ消防車や子供用の防災服などを使って保護者とともに火災予防を考える機会はありますが、救急面に関してそういった保護者と子どもたちが一緒に活動する親子救急講習のようなものがないのではないかと感じています。
親子の絆を強くする意味でも、より一層親子のコミュニケーションを図り命について考える意味でも、このような機会を設けていただけないかと質問させていただきました。市としては、学校がそうした拠点としての役割を担い、子どもも学びさらに大人も学ぶ拠点となるように取り組んでいき、救急救命だけではなく、環境問題やごみの減量等を実施して、大人も一緒に学べるようにしていきたいとの事です。救急救命の講習についても教育委員会と消防の連携、また京都市役所全体となって取り組んでいくとご答弁いただきました。
<ご報告>
京都市会議員として4月からはや3年目を迎えました。これもひとえに皆様のご協力のたまものと感謝申し上げます。約2年間「みんなの党・無所属の会」として無所属の議員と一緒に活動してまいりましたが、お互いの方向性にずれが生じ、個々の活動する方が良いのではないかと決断し、4月19日付で会派解消となりました。これまでみんなの党・無所属の会として応援していただいた皆様には大変申し訳なくお詫び申し上げます。
会派はなくなりましたが、これからも「安心・安全、暮らしやすいまち」を目指しより一層頑張ってまいりますので、ご支援、ご指導のほどよろしくお願い致します。