遅ればせながら、先月皆様にお届けした新年号です。長文ですが、ぜひご一読ください。
『京都市会議員 清水ゆう子便り 第4号~新年号』
新春のお喜びを申し上げます。皆様すこやかに新春をお迎えのことと存じます。
本来なら、市政報告会を開き皆様に報告するべきでございますが、衆議院選挙等が重なり今期(3月)までの開催が難しくなりました。私どもの準備不足によるものと猛省しており、深くお詫び申し上げます。
今回は文章での報告になりましたことを、重ねてお詫び申し上げます。
私が日々気にしていた事を記載させていただきました。ご覧いただけましたら幸いです。
【身近な縦割り行政~住吉学区の安全、景観を考える~】
伏見区住吉学区(近鉄伏見駅南)に琵琶湖疏水が流れています。この疎水両沿いには、細い歩道があります。車が通らないこともあり、この地域にお住まいの方々の生活道路となり、子どもたちもよく使用している場所であり、私自身もこの道を通勤路として使用しています。
しかし、この場所は夏の時期に雑草が茂り、梅雨が明け夏を迎える頃は道の半分以上を雑草が占める状況で、7月中旬には小さな子どもたちの背丈を越えてしまうほどでした。道路が使いにくい、安全面での不安、景観の問題など多数のご意見を地域の方々からいただきました。行政に皆さんのお声が伝わり草を刈っていただくことができたのですが、ここに大きな問題がありました。写真(1)のようなアンバランスな状況となったのです。なぜこのようなことが起きたのか?この場所は建設局土木事務所と上下水道局疎水事務所が別々に管轄しています。各局が自分の管轄だけを別々に草刈業者に発注し、別々の時期に草を刈ります。草を刈る回数も、上下水道局は年3回、建設局は年1回。その結果、このような状況になってしまいました。いわゆる『縦割り行政』の弊害です。
この道を使う方にとっては、道にある生い茂った雑草が問題であって、誰が刈るかが問題ではありません。雑草がなくなり使いやすく安全な道になることを求められているのです。見た目も大事です。雑草を刈ってくれていると喜んだものの、仕上がりを見たら喜びも半分。これでは、利用者の皆さんの目線にあっていないと感じます。草刈業者の方にとっても、刈っていい場所と刈ってはいけない場所を考えながら作業をおこなうことは、煩わしいのではないのかとも思います。
どこに問題があり、どうすることが一番いいのか、今出来る最善策は何かなどを担当局と話し合いました。そして、残っている雑草を刈っていただき、お盆前には写真(2)のようになりました。あわせて今後の対策も話し合いをさせていただきました。この疎水沿いの道を一つとして考えることはできないのか、一体で考えた場合、必要予算はどれくらいの見積もりになるのか、少しでも全体予算が減るのであれば、片方に上乗せ予算とし局の壁を取り除くことはできないのかなど、提案させていただき検討をしていただくこととなりました。また、担当局からは、どの時期に刈るのが一番良いのかとの積極的な姿勢も示していただき、また決められた回数以外にも必要と考えられるときは、事務所職員を派遣できる時は職員の手で刈ることも検討するとのことでした。みなさんに心から「おおきに」と思っていただけるように、残念な結果にならないように努めていきたいとお話をいただけました。その後も気にかけてくださりより、使いやすい道へと改善していただいています。
上下水道局や建設局の抱える問題は、日々皆さんが直面することであるだけに、様々なご意見があり日々ご苦労をされている局と思います。しかし、だからこそ利用者の皆さんの目線を大切にしていかなければならないと感じています。
今回の事例は、『お役所体質』が生み出したものです。このような事例は縦割り行政だけではなく、ほかにも、以前の代表質問でも問わせていただいた『二重行政』など問題は山積しています。今後もこのような体質の改善に努めていきたいと考えています。
「市民として皆様と同じ目線に立って取り組みます。」
京都市会議員<伏見区選出>清水ゆう子