まちづくり委員会視察 | 京都市会議員 清水ゆう子 オフィシャルブログ Powered by Ameba

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私が所属する「まちづくり委員会」で、実地視察に行ってきました。
都市特性を生かした災害に強いまちづくりを考える目的で、京都大学防災研究所にて京都市の地下街浸水対策及び京都市のゲリラ豪雨等河川の氾濫、河川増水対策などについての講義を受け、その後、施設見学や実験棟での体験などをさせていただきました。

<体験1>


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地上と地下をつなぐ階段の実物大模型による氾濫災害の体験をさせていただきました。水深30センチの水が地上から流れてきて、階段を実際に上ります。
(1)水の勢いが激しく段差が見えない、足をどこに置いていいのかわからない

(2)実際の階段とは異なり手の届く範囲に両側に手すりがあるから上れる

(3)3,4段目が一番上りにくい、上に行くほど楽に上れる

集中豪雨など勢いにもよりますが、水深30センチは時には30分もしないうちに到達します。実際にこのような場に遭遇した場合、水の流れに向かって進むのか、逆方向に進み別に出口に向かうのかは、その土地の傾斜などにもよるそうです。的確な判断をしなければ災害に巻き込まれかねません。観光客の多い京都だけに、しっかりと考える必要があります。


<体験2>


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実物大のドア模型を使った開閉の体験をさせていただきました。
これは、地下などの閉鎖された空間を想定し、ドアの外側に水をためドアを開けて脱出するということの体験です。
思ったより重く開けにくかったです。
ほんのわずかな隙間を開けるだけなら、水深30センチまでならなんとか私でもできますが、脱出できるほど開けるとなると水深10センチなら大丈夫でしょう。水深20センチとなると、体全体で押し開けないと難しいくらい扉は重たかったです。
男性では30センチくらいまでならなんとかできますが、40センチになると相当の力が必要です。50センチにもなると、ビクともしないことも…。

計算上では、水深が2倍になればドアにかかる力は4倍になるそうです。
ちなみに、水深10センチ→全水圧4キロ、20センチ→16キロ、30センチ→36キロ、50センチ→100キロ

扉の反対側の状況がわからないだけに開けることは勇気が必要なことですが、扉を開けた場合に勢いよく水が入ってくることも想定しながら開けることや、女性が片手で開けられないのであれば20センチほどの水があることは予想できるかと思います。

特に最近、地下鉄では安全の目的で線路とホームに扉がついてあり、閉ざされた空間になっています。電車がきた時だけ扉が開くもので、京都であれば地下鉄東西線のような形式です。

この形式の場合水の逃げ場がなく空間が狭いので、さらに水位の上昇は早いそうで、あっという間だそうです。
水、水圧の怖さを実感します。