五山の送り火で陸前高田市の松を使って護摩木を作り、皆様の供養をしようという計画が中止になったことはご存知の方も多いと思います。
日本全国の方にさらなる傷を与える結果となってしまい、本当に申し訳ありません。
昨日のくらし環境委員会で、この件について質問や経緯を聞きました。
津波で流された陸前高田市の松を護摩木として利用し、震災で亡くなられたみなさんの供養をしようと、心を込めてお送りさせていただこうという計画が提案者と送り火保存会の間で持ち上がりました。その後で京都市が計画を知ったそうです。
しかし、放射能問題の心配があり7月下旬に京都市と保存会とで話し合い、検査することになりました。8月4日に検査結果が出て、汚染はゼロ。
しかし、結局は不安は拭いきれないということで、保存会は中止を決定。一度計画の受け入れを示していたが一転しました。
陸前高田市の方をはじめ被災された方、多くの方を不愉快なお気持ちに、悲しい思いを与える結果になってしまいました。
五山の送り火は直接京都市が関与しているわけではないそうですが、点火作業に補助金を支出しています。放射能汚染がなければ当然実施するだろうと京都市は思っていたようです。
つまりは、保存会と京都市の連携ミス、計画中止がもたらす影響の大きさなどを安易に考えていた結果このような事態になったと思います。本当に恥ずかしい話です。
市長や京都市からの謝罪の弁は聞かれましたが、取り返しのつかないことは言うまでもありません。
また新しく京都市が松を受け入れ、送り火で使っていただけるようにお願いをしていると今朝の新聞に載っていました。
どうか…震災で尊い命を失われた方、ご先祖さまのお送りができますように…。
iPhoneからの投稿