単語や文法の解説をさらに進める前に、ここでランディの文字について解説します。

 

まずは、母音の文字から説明します。母音は5種類あり、下図の左側から順に、u, i, a, e, o です。i は高母音なので上向き、a は低母音なので下向き、e は前舌なので左向き、o は後舌なので右向きです。(うすい灰色の部分は補助線であり文字ではありません)

 

次に、fu, fi, fa, fe, fo の文字について説明します。下図の左側から順に、fu, fi, fa, fe, fo です。各文字の上部の横線は、子音 f を表しています。各文字の下部は、各母音を表しています。

 

次に、hu, hi, ha, he, ho の文字について説明します。下図の左側から順に、hu, hi, ha, he, ho です。各文字の下部の横線は、子音 h を表しています。各文字の上部は、各母音を表しています。

 

次に、mu, mi, ma, me, mo の文字について説明します。下図の左側から順に、mu, mi, ma, me, mo です。各文字の中央の横線は、子音 m を表しています。各文字の中央の横線を除いた部分は、各母音を表しています。

 

次に、破裂音(pa, ta, ka, ba, da, ga 等)の文字について説明します。破裂音の文字は、伴う母音が u の場合と、それ以外の場合とで構造が異なります。ここでは、伴う母音が u 以外の場合について、まず説明します。

 

下図の左側から順に、ti, ta, te, to です。左上に突き出た棒は母音 i を表します。i は、前舌の高母音だからです。同様の理由で、右下に突き出た棒は母音 a を表し、左下に突き出た棒は母音 e を表し、右上に突き出た棒は母音 o を表します。

 

次に、pi, pa, pe, po の文字について説明します。下図の左側から順に、pi, pa, pe, po です。ti, ta, te, to の子音を表している「小さな四角」の「下の横線」を取ると、子音が t から p に変わります。

 

今度は「下の横線」を取るのではなく、「上の横線」を取ってみましょう。子音は k になります。下図の左側から順に、ki, ka, ke, ko です。

 

次に、di, da, de, do の文字について説明します。下図の左側から順に、di, da, de, do です。各母音を表している棒を、折り曲げて伸ばすと、清音が濁音に変わります。つまり、子音 t が d に変わります。

 

次に、bi, ba, be, bo の文字について説明します。下図の左側から順に、bi, ba, be, bo です。各母音を表している棒を、折り曲げて伸ばすと、清音が濁音に変わります。つまり、子音 p が b に変わります。

 

次に、gi, ga, ge, go の文字について説明します。下図の左側から順に、gi, ga, ge, go です。各母音を表している棒を、折り曲げて伸ばすと、清音が濁音に変わります。つまり、子音 k が g に変わります。

 

母音 u を伴う破裂音(pu, bu, tu, du, ku, gu)の文字については、下図の通りです。

 

次に、li, la, le, lo の文字について説明します。lu の文字については、後ほど説明します。下図の左側から順に、li, la, le, lo です。ti, ta, te, to の子音を表している「小さな四角」の「右の縦線」を取ると、子音が t から l に変わります。

 

今度は「右の縦線」を取るのではなく、「左の縦線」を取ってみましょう。子音は s になります。下図の左側から順に、si, sa, se, so です。su の文字については、後ほど説明します。

 

さて、ここで少し復習をしましょう。破裂音(p, t, k, b, d, g)および子音 l, s において、左上の縦棒は母音 i を表し、右下の縦棒は母音 a を表し、左下の縦棒は母音 e を表し、右上の縦棒は母音 o を表しています。つまり、下図のようになっています。

 

これらの母音を、取り囲むように線を加えてみましょう。これで、ni, na, ne, no の文字が出来上がります。

 

次に、lu, su, nu の文字について説明します。ランディでは、lu, su, nu の音は特別であり、語頭に来ることはなく、通常は母音 u が落ちて「語尾の子音」として使われます。そのため、文字についても下図のように特別に定めます。

 

ランディの音節のサンプルを掲げます。ランディの音節は、開音節(母音で終わる音節)、もしくは -l, -n, -s, -ln, -ns で終わる閉音節のいずれかになります。

 

さて、次に冒頭で説明した5種類の母音の文字を思い出してください。これらの文字をクルッと180度回転させたものを複写して各文字の下に付けます。この操作により xa, xe, xo の文字が出来上がります。しかし、この操作では xu と xi の文字が出来ないので、特別に下図のように定めます。

 

次に、数字について説明します。数字については、下図の通りです。なお数字は、「1と9」「2と8」「3と7」「4と6」が、それぞれペアになっていて、ペアの数字を重ね合わせると、どれも同じ形になります。

 

最後に、符号文字について説明します。固有名詞を囲む鉤括弧と、文の終わりに付ける記号(疑問符/感嘆符/終止符)です。なお、ランディは「左→右」の横書き(左横書き)を基本としていますが、右横書きで書くことも可能です。下図の上段は、通常の左横書き用の符号文字であり、下段は右横書き用の符号文字です。

 

では最後のまとめとして、ランディの基本70音の文字を、すべて復習してみましょう。

 

文字の成り立ちの仕組みをまとめると、次の図のようになります。

これで今日の勉強は終わりです。お疲れさまでした。

 


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