皆さんこんにちは。
収入経路構築アドバイザーの清水です。

本日は、スタッグフレーションについて解説していきます。
以前のブログでインフレとデフレについて解説をさせて頂きました。
そして、今回は経済シリーズ2ということで、
スタッグフレーションをについて書いていこうと思います。

インフレやデフレという単語を聞く事があったとしても、
スタッグフレーションという言葉はあまり聞き慣れないと思います。
スタッグフレーションとは、

「Stagnation(停滞)」「inflation」か掛け合わせた造語になります。
「景気悪」+「物価高」が合わさった状態です。
要は、景気の低迷と物価の持続的な上昇を意味しています。

経済は需要と供給のバランスでインフレ又は、デフレ状態なのかを判断します。
経済が健康な状態は、需要が供給を上回り、世の中が消費が活性化していれば
需要と共にモノの値段が上がるインフレが理想です。
要は、適度な物価上昇と消費の活性化が必要なわけです。

 



ではスタッグフレーションはどんな状態かというと。。。

需要はあまりないのに、

モノの値段が上がってしまう事です。
要因はいくつかありますが、

モノを作るときの原材料費や輸送コストなどが
必要以上に掛かってしまい、

需要はないのにモノの値段が上がってしまう事です。

スタッグフレーションの何が問題かというと、
需要がないのに物価価格が上がってしまうと、そのモノ自体が売れなくなります。
そうすると、企業の売上は落ちますので、真っ先に考えつく方法として、

「モノの値段を下げる」又は「社員を解雇して人件費を削る」
この2パターンの方法を取るケースが多いです。
そうすることにより、消費が落ち込み、値引きや解雇が加速して
経済が鈍化していく・・・これがスタッグフレーションです。

簡単にまとめると、スタッグフレーションは、
一見、物価が上昇しているのでインフレの様に思われがちですが、
実際は、色んな状況により、需要のないモノの値段が上がっているだけなので、
消費が増えずに、企業の売上も上がらないので、
値下げや解雇などでさらに経営の圧迫や、

消費活動の停滞を招いている状態を指します。

 



スタッグフレーションは不況の時に起こることが多いです。
この言葉が有名になったのは、1970年代のオイルショックの時です。
この時は、モノの値段が需要と共に上がりましたが、
単にモノの値段が上がっただけなので景気が後退しました。

一見、スタッグフレーションはインフレと似ているので、
経済が好調なのかと錯覚しますが、インフレとは事象が異なります。

「インフレ」「デフレ」「スタッグフレーション」をしっかり理解する事で、
経済の流れを掴む事ができ、投資にも役立つと思います。

本日は以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。