ある日の事です。
新患で来られた方は、診察の前に、既往歴やアレルギーなどの有無を書いてもらうことになっています。
その中の項目に、
「現在、妊娠中ですか?」
というのがあります。
「はい」
に堂々の丸をつけて、目の前に座っている貴女。
カルテを見ると、昭和11年生まれの、82歳ではないですか。
顔は年相応ですし、お腹も大きくないようです。
「いいえ」の選択ミスなのでしょうか。
もし、本当に妊娠しているのなら、ぜひ、ギネスに申請してくださいね。
このように、頭がクラクラしながら、一日が始まりました。
二番目に来られた方は、写真のような超ド級の老人性シミでした。
目を疑いました。
脂漏性角化症ともいい、皮ふの表面にできるもので、このような大きなものでも、傷を残さず取ることができます。さすがにこのサイズになりますと、完全に元の皮ふに戻るまで6か月以上を要します。
このシミは、最初はずっと小さかったはずなのですが、なぜこのようになるまで放っておくのか理解に苦しみます。大きくなればなるほど、除去費用がかかりますので。
(その方が、医院としてはうれしいのですが ☜冗談です)
いま、マスコミをにぎわしている体操の女子選手。
鼻の横に、カボチャの種状のホクロがありますね。非常に目立つので、取られるようすすめたいのですが・・・ 当院なら、切ることなく、ものの3分で、傷跡を残さず取ることができます。誰か、教えてあげてください。
鼻の周囲の大きなホクロや老人性のシミを取った場合、結構、血が出ることがあります。
出血しないように十分に止血をし、何重にもテープで圧迫するのですが、それでも少しは出ます。角砂糖1個で、2ccほどです。
一度の献血で400CCを、採血されます。
要するに牛乳ピン、1~2本ていど出血しても、なんの問題もないのですが、ホクロを取った後で、血がにじんだりすると、特に男性は、慌てるのですね。(女性は、毎月のことで慣れていますが)
貼っているテープから少し滲み出ただけで(5~6ccの出血)、救急車を呼んだ人が、過去に、二人いました。
中の一人は、他の医院に行って縫ってもらい、「なぜこのようにしないのか」と、にらまれました。
ホクロを取った後を縫合すると、必ずひきつれたり、線状の傷跡が残るので、わざと開放創にしているのですが・・・
なかなかわかってもらえないようです。
次に来られたのは、
またまた、きれいに取るのが、難しい写真のような特大のホクロでした。
通常、眉の中のホクロを取った場合、眉毛は奥の方から生えてきますので、抜けることは少ないのです。
この写真のような大きくて黒々としたものは、色素が毛根の下まで入っていることが多く、ある程度の脱毛を生じてしまいます。しかも、ホクロの所は、もともと毛根の数が少ないので、薄くなるのはやむをえません。
この症例は、6か月後、眉毛は、バーコードではなく、QRコードハゲに近い状態になってしまいました。本人は、ホクロがなくなったことで満足しているようです。
午後からこられた50代の女性は、左のこめかみにこのような大きなシミがありました。
ダーモスコープで見ると、まだ色素は浅く、数分で取ることができました。
治るまで、1週間。
その後、ピンク色⇒赤⇒赤褐色と色調枷濃くなり、ヤキモキされましたが、3か月あたりをピークに色が薄くなっていき
はい、7か月後です。
シミがあった場所には、新しい皮ふができていますので、周囲の皮ふよりはきれいですね。
再発することはありません。
以上です。
「以上って、我慢して読んだのに、ちっとも、面白い所がなかったじゃないか」
「おっしゃっている意味が、分かりませんが・・・」
「いつもの、ばかばかしいジョークがないということだよ」
「それは・・・」
あー、よく寝た。昼寝するのはいいもんだ。
あれーっ。誰だ、私に成りすまして、ブログを書いた者は。
しかも、ちっとも、おもしろくない。
失礼しました、次回は、もっと笑わせるのを書きます!