しみ・ほくろクリニック熊本のブログ

しみ・ほくろクリニック熊本のブログ

熊本市内の下通アーケード内にある「しみ・ほくろクリニック」の院長のブログです。ブログを見て気になった方は、クリニックのホームページもご覧ください。
http://shimihokuro.com/

シミやホクロに関して、色々な記事を書いてきましたが、どうも、当院と他の医院(皮膚科や美容外科)との違いが、よく分からない、という方が多くおられます。

さこで、わかりやすく総括的に書いてみました。

 

ホクロは?

 

ほとんどの方は、「ホクロをレーザー取る」と思っているようですが、

ほとんどのホクロは、レーザーでは取れません。

レーザー(炭酸ガスレーザー)で取れるホクロは、ごく浅く小さなものだけです。

 

☆ 色素が、皮ふに深く入っているもの。

☆ 3ミリ以上の大きなもの。

☆ 眼のふち、髪の中、眉毛の中、鼻の穴や耳の穴の奥。

☆ 皮ふから盛り上がっているもの。

などは取れないのです。

 

 

平で深いタイプです。

切らずに取る場合、傷跡が残らない、ぎりぎりの大きさです。

 

 

このように膨れているホクロは、完全に平らにしなければ、火山の噴火口のように周辺が盛り上がります。

 

 

鼻や耳の穴のホクロは、取ること自体、難易度が高くなります。

 

黒いホクロにレーザーをあてますと、皮ふが焦げて黒くなり、ホクロの色素と一体になります。

この焦げは、こすった位では消えませんので、ホクロの色素が完全に取れているかどうか、わからなくなります。

したがって、傷跡になったり、色素が残ったり、再発したりするのです。

 

レーザーで削れる皮ふの厚みは、せいぜい1ミリ程度ですので、数ミリ以上盛り上がっているものは、平らにすることはできません。

 

盛り上がっているホクロを取る場合は、少しずつ削って行きます。 

完全に平らにした後、再び盛り上がらないように、中央を皮ふ一枚分、深く取る必要があるのです。

このように、緻密な作業は、レーザーではできません。

 

ホクロは、超速で取らなければいけません。

 

ホクロを取る機器は、高周波電気メス(ラジオナイフ)というものです。

これは、電子レンジと同じような原理ですが、周波数が大きく異なります。

生体に電磁波が通る時、熱を発し、組織が高温になります。

電気メスでホクロを削っていくと焦げ臭いがします。

「焼いているのですか?」

とよく聞かれますが、焼いているわけではありません。

電子レンジでコーヒーを温める時、コーヒーを焼いていませんね。

 

皮膚に電波が通る所が高温になり、組織が蒸発するのです。

電気メスの先端をチップといいますが、ホクロを取る時には、150度以上になります。

ただ、人間の皮膚は水分が多いので、150度では焼けません。

例えば、何百度もある物を、皮膚に押し当てると、広い範囲に熱が伝わり、ひどく火傷してしまいます。

電気メスは、数ミリも離れると、火傷することはありません。

とはいっても、チンタラ取っていますと、周辺にも熱が伝わり、組織にダメージを生じます。

 

当院が、小さなホクロを、ものの10秒ほどの短時間で取るのは、そういうわけなのです。

決して、焦って取っているわけではないのです。

 

極めて短時間で、ホクロの直径と深さで、正確にとることができるのは、これは、もう、40年にわたる熟練の成果です。

 

熊本近郊の皮膚科、美容外科では、ホクロを、ハサミやメスでえぐったり、パンチで穴をあけたり、何十年前の治療法である液体窒素を使う所さえあります。

1~2ミリのホクロは取れても、穴が開いたり、くぼんだり、白く抜けたり、することが多いのです。

この様な傷跡は、治すのが困難ですし、治せたとしても高額の費用がかかります・

保険診療で安くできると、安易に考えると、後悔することになるのですね。

どのような治療法で、施術をされるか、よく確認することをおすすめします。

 

 

残ったホクロよりはるかに小さなホクロを、メスでえぐった直後。

「残ったホクロは大きいので、ここでは取れない」

といわれて、当院に来たケース。

 

 

くりぬき法の、くぼんだ傷跡。

治すのが難しい症例です。

 

 

ハサミかメスで、えぐり取った傷跡。

色素も残っていますし、あってはならない傷跡です。

 

若い女性の顔に、言葉では表せない程のひどい傷跡を見たこともあります。

大きなホクロを取る場合、じゅうぶんに注意しましょう。

 

 

さて、今週のメール相談、

 

「顔のほうれん草に大きなホクロがあります。除去できますか?」

中年の男性。

「あの~、それは、ほうれん草でなく、ほうれい・・・」

 

とか、野暮なことをいわずに。

 

「はい。ほうれん草の大きなホクロも、一度できれいに取れます。麻酔の方法が二つありまして、一つは、おひたし麻酔。もう一つは、ゴマあえ麻酔。どちらにしますか?」

と書いて、返信ボタンを押す時・・・

 

まてよ、たしか、数年前、頬のホクロを取る時に、

若い女性が

「どこに麻酔をするのですか?」

ときいてきたので

「そりゃ、まあ、お尻にしても、ここには効きませんよね」

と、お尻とほほを指して答えると、ムッとしたような顔になったことがあった。

世の中には、ユーモアを解さない人が多いからなあ~

さて、どうしょう・・・

法令線の間違いです、というのもしゃくだし・・・

あーあー、どうすれば・・・

 

こうして、今日も、熱帯夜の寝苦しい夜を過ごすのでした。