人は他人を変えることは出来ませんが影響を与えることはできます。何でこの世の中には自分以外に他人が存在するのか。そう考えた時に人は影響を与え合って成長していくものなのだという答えにたどり着く。
ここからは私の体験したことです。
病気でどん底から「このままでは終われない」と「狂」になって這い上がり始めた時、私は他人から振り回されることがありませんでした。
じゃあ、人の影響を受けなかったのか・・・・・・
答えは・・・・NOです。
影響は受けていました。でも振り回されない。
ではどうしていたのか。
私にいろいろとアドバイスをしてくれる人が何人もいました。皆さん良かれと思っていろいろと私に言ってくれていました。だから言われたことはすべて聞いて自分の中にいれて必要なものは素直に受け入れていました。
目標が明確でスイッチが入っていますから余計なことは考えない。瞬時に必要なものを判断して取り入れていく。ただそれだけでした。
で・・・・今はスイッチが入ってません。だから人の意見や知識に振り回されがちです。無理やり「私はこうなる」と宣言してもやる気のスイッチが入っていないのだからしかたがありません。
そういう時は好き嫌いを無くすのが目標なのです。
そもそも振り回されるのはなぜか?
それは好き嫌いがあるからです。
好き嫌いが激しい人って遊びの全くないハンドルで自動車を運転しているようなものです。ハンドルには遊びの部分があるから私たちは自由自在に自動車をコントロールできます。
遊びのないハンドルでは少しのことで自動車が行き先を変えてしまいます。だから痛い目に遭います。ハンドルに遊びの部分があれば多少のことがあっても行き先が変わることはありません。
もし人生の目的が成長することであるならば、成長のレベルが上がるにつれてスピードが上がっていくことでしょう。スピードが出れば出るほどハンドルに遊びがないと直ぐに突っ込んでクラッシュしてしまいます。
そうならないために「ハンドルに遊びの部分を作る時ですよ、それができないと次のステージには進めませんよ」と。さらに「振り回されるのが嫌なら好き嫌いを無くしなさい」と「セルフ」が言っているのです。
本当にやる気のスイッチが入っている人は「好き嫌いがありません」
スイッチが入っているのではなく調子に乗っている人は好き嫌いがありますが調子のいい時は長く続かないものです。
成長お助けビジネスの人たちや、自己啓発の本やセミナーで「目標を持ちましょう」なんて強く言うものだからそれに振り回されて本当はやる気もないのに目標みたいなものを作って苦しんでいる・・・・いや怠けている。
実は本気のスイッチが入っている人って分かりますよね、逆に入っていない人もよく分かる。そしてこの世の中、入っていない人がほとんどです。
斉藤一人さんが私の友人に言ったこと。
自分が本当にやりたいと思ったことは必ず実現する。でも本当にやりたいと思わなければダメだと。それに対して友人が「本当にやりたいことがない場合はどうしたらいいのか」と質問したら一人さんは「自分の周りにいる人たちを笑顔にしてください」と言われたそうです。
好き嫌いなく人と接することが出来ると周りの人は必然的に笑顔になります。
そうすると「セルフ」は好き嫌いの無いレベルがここまで達しているのならと本気のスイッチを入れてくれることでしょう。
あれ嫌、これ嫌が多いと本気のスイッチは入らない。
だったら嫌なことから逃げるのではなくて向き合いますよね。それしか嫌がなくなることは無いのだから。
おまけ
40歳を過ぎたくらいからか、自分の自我だけで生きていてよいのだろうかと思うようになりました。「調和」する生き方に「セルフ」がそろそろ変えなさいと言っているように感じた。
自分と他人がいかに調和してやっていくことが出来るか、そう考えた時に自分最優先という気持ちは以前ほど強くなくなりました。
ユングのいう個性化への道の入り口はこんな感じで訪れるのでしょう。今まで自我がやりたいようにやっていたのを、そろそろあなたは一歩下がりなさい、私がこれからは主体になっていきますと「セルフ」(自己)が宣言したみたいに。