以前かかわりがあった人がよく使っていた言葉「すべては必然、学びだね、感謝だね」。
何かトラブルがあると少しだけ悩んで、ちょっとだけ苦しんだところで「すべては必然、学びだね、感謝だね」で強制終了してしまう。それはまさにスティーブ・ジョブスが出来ないといった点と点を結ぶ生き方のように思えてならなかった。
その人のそんな行動に違和感を覚えた。それがそのまま私の行動になって現れたのだろう。その人との縁は切れた。
いま自分の人生を省みると改めて人生は物語だなと実感する。小説と同じように「第一章」「第二章」・・・・・・・と積み重なっていくものだ。
一章ごとにメインとなる登場人物がトラブルを起こしたり、一緒に何かをやったりするなかで様々な体験をして悩み、苦しみ、そして前に進んでいく。実際の人生と小説が違うところは小説は一章ごとに主人公が問題を必ずクリアして前に進んでいくのに対して、実際の人生は逃げて何も変わらず年齢だけを重ねてしまうことが多い。
最近私は新しい章に突入したようだ。前章から引き続き私の人生の物語に登場する人たち、そして新たな章で登場する人たちが出揃い始めたのに伴い前章で役割を終えた人たちが静かに私の中での優先順位を下げていく。そこにトラブルは生じない。
ということで前章を振り返ってみたい。
記憶をたどると前章が始まったのが今から約五年前、新たな登場人物がこの時期に私の前に現れ始める。同じくこの時期に手のかかる厄介なクライアントが二件顧問契約を打ち切ってきた。その結果収入は大幅ダウンしたけれど時間と心の余裕が出来た。つまり新しい章の物語の舞台が整ったわけです。
前々章に比べると登場人物も極端に少なくなったので一人一人とのかかわりが密になっていく。そのなかでトラブルが発生する。
そのトラブルに逃げずに、一方的にひどいことを言われながらも反撃せずにそれに耐えて向き合い続けた。その結果多くのことを肚(はら)で理解することが出来た。
今まで以上に多くの人と関われるようになっていました。違う意見も以前とは比べものにならないくらい聴くことが出来るようになっていました。また自分のエネルギーを奪われない手立てもそれなりに体得できました。
このブログはそんな私の心の内面を書き綴ったものです。言いかえるとこのブログは「私の心の旅路」です。
振り返って思うことは、スティーブ・ジョブスが言った「点と点はつながっていた」でした。点と点をつなげることは出来ないけれど振り返ってみると見事に点と点はつながっていた。
そう肚(はら)から思った時にこの言葉が口に出た。
「すべては必然であり、学びであり、感謝である」と。
どうやら前章は無事にクリアできたようです。
今の章は登場人物も多いし、今まで以上に人との関わりも密になって行くと予想される。現に私は多くの出会いと出来事の中でいまを生きている。
さて、このブログ、実は前章のようにある意味で暇だったから書き続けることが出来たのだと思います。このブログ「私の心の旅路」を残すことも前章のなかで私に与えられた役割のひとつだったと思えばまさにすべては必然ですね。