影響力と人間力の相関関係 | 思考の散歩道

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毎日いろいろなことを考えています。そんな思考の散歩で感じたことを書いていきます。

訳あって昨日2011年9月~2012年6月までをプリントアウトしてみたらA4用紙で厚さ7センチもありました。今日までの分を入れたら20センチ超えますね。改めて継続の力を感じました。


韓国の客船事故はその実態が明らかになるにつれて船長が真っ先に逃げた、船底にいた機関士も助かっているなど本来ならば一番最優先に避難させるべき客が取り残されたみたいですね。


海賊とよばれた男、出光佐三の言われる「人の世界」が根付いていたかつての日本ならばそんなことは無いといえるけれど、今の「権利主義」「自由」「ありのまま」が主流の「物の世界」に侵食された日本で同じことが起ったらどうでしょう。


この流れで今日の本題です。


この世の中は人と人とが影響を与えたり受けたりしながら人間関係が形成されて、そこにトラブルや喜びが発生する。その中で人は学び成長していきます。


よく書店で本を見ていると「いかにして他人に影響を与える側になるか」について書かれている本が多いことに気がつく。もちろん題はもっとソフトですが。


以前紹介した市川亀久弥先生の『破局からの創造』に書かれているTシステムとCシステムの関係がそのまま影響力と人間力にも当てはまります。


復習です。


Tシステムは生産システム、Cシステムはコントロールシステム。二つのシステムの関係は、生産システムはコントロールシステムの能力を超えて成長していく性質を持っている。そのためコントロール不能になり破局が訪れる。


原発だと、原子炉の複雑化がTシステムで管理する能力(人も含む)がCシステム。


さて・・・・


この考えで行くとTシステムは影響力、Cシステムが影響を与える人の人間力になります。


あまり具体的に書くことは出来ませんが最近私の身近で起った出来事から。


以前から親しくしていたMさんはプログでの記事が評判となりオフ会を開くとそこそこ人が集まるようになりました。人はさらに集まるようになりついに本を出すことになります。ここまで来るとMさんが他人に与える影響力はとても大きくなっています。


集まってくる人はもちろんMさんから刺激を受けたくて来るわけです。


Mさん本人の人間力を影響力が超えてしまったのは明らかでした。そして、トラブルが起りました。成り行きを見ている私はMさんには何も言いません。


嫌な性格だな~。


本来のMさんなら攻撃に出る所ですが、今回は甘んじて攻撃を受け沈黙していました。


未解決項目は作らないのが今の私なので直接Mさんに聞きました。「なんでいつものように攻撃に出なかったんですか?」と。


するとMさんは「今回の件では○○さんを守ることが最優先だったので甘んじて攻撃を受けた」と言いました。


これを聞いてMさんの影響力と人間力はバランスが取れていると分りました。最初のトラブルで修正が出来れば大惨事は起りません。


ブログでも著書でも発信していると影響を受けたくなる人が集まってきます。「こんなブログを書く○○さんはきっと素晴らしい人物に違いない。今の自分に必要なものを持っているに違いない」と思い込んで。


会えばMさんのようにそこから人間関係が生まれて今まで述べてきたようなことが起ります。


物凄く影響力が強いセミナー講師、メンター、著者などはその影響力が強くなればなるほど表に出てこなくなります。芸能人も所属事務所が極力一般人と接する時間を制限したりします。


それは・・・・・


影響力が人間力よりも遥かに大きくなっているのでトラブルが起らないように隔離しているのです。同じ業界や本当に信用できる人以外とはプライベートでは極力会わないのがセオリーです。


なんか自由じゃないですね(笑)


スピリチュアル的に言えば昨日の記事に書いた霊能者さんが言われるように「所詮この世に生まれてくる身なので皆、目くそ鼻くそです」。


影響力に見合う人間力が必要です。ただ人間力を身につけるには嫌なこと、やりたくないこと、辛いこと、辛抱、忍耐と、どれもクリアするのが大変なことばかり。一方影響力をつける本は巷にあふれ実は簡単でもある。


この世は修行ですね。


それではよい週末を。