「大人の対応」で守られている | 思考の散歩道

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毎日いろいろなことを考えています。そんな思考の散歩で感じたことを書いていきます。

子供のころは間違ったことをしたり、人を傷つけたり迷惑をかけると親や学校の先生に叱られました。


でも大人になると誰も叱ってくれません。所謂「大人の対応」をされてしまうからです。


これから書くことは実際に私が仕事で関ったある家の出来事を特定されないように過少に書かせていただきます。


ある旧家の長男が結婚をしました。相手の両親からの反対があったもののなんとかゴールイン。

そして長男の嫁は次のように宣言します。


「私は子育てをしたくないので子供は産みません」

「私は○○さんと結婚したのであり実家に嫁いだわけではないので実家の行事には参加しません」


旧家ですから分家筋の親戚も多く内内では大変だったそうです。年末年始、お盆などなど行事が多いのですが嫁は気が向いたら来るだけ、日帰りで帰ってしまいます。本家の布団には寝たくないといって。


私もこの場には何度も遭遇しました。でも舅、姑、兄弟など皆が我慢していました。つまり「大人の対応」をしていたのです。


5年ほどたって長男の嫁は突然海外で仕事がしたいから海外に行くといって東南アジアの国に行ってしまいます。その間長男は一人暮らし&嫁に仕送りをしていました。


4年たって帰国した嫁は「一人暮らしがしたい」といい始めます。そしてアパートを借りて派遣で働き始めます。もちろんお金が足らないので毎月旦那が仕送りをしていました。実家にはまったく寄り付かなくなりました。


それから7年後に事件が起ります。


相変わらず独り暮らしの長男は、お酒を飲んで帰宅したときに家の中で転倒、出血はあったもののそのまま布団に入り寝てしまいました。


それから二日後・・・・長男の勤め先から実家に電話が。


「息子さん二日も無断欠勤です」と。


母親が長男のアパートに行き部屋に入ると長男は布団の中で亡くなっていました。


母親は私に「長男は嫁に殺されたようなものだ」と一言・・・・それを最後にだれもそのことは口にしませんけれど皆がその思いを持っていました。


さすがに旦那のお通夜と葬儀には来ましたが謝罪の言葉は無し。


ただ皆が必死で「大人の対応」をしていました。


長男の嫁は旦那の遺産を相続(現金で約1億円)をして今は不倫関係の男と同棲中。


そして今でも気が向くと実家にやってくる。わたしもたまに街で顔を合わせるたびに「大人の対応」をしている。


本人は「みんないい人」と私に言いました。


長男は親や親戚から数え切れないほどの不平不満を聞かされていました。

「離婚しろ」との声も聞きました。


でも長男は「彼女の人生に責任があるから向こうから離婚を言われない限り縁をきる気はない」と。


長男の嫁は自分道を貫いています。

ここまで酷い例は少ないと思いますが、大人になってからのわがままは意外と通ってしまいます。


皆が「大人の対応」をして我慢してくれるから。



だからこそ、常に自分は間違っていないかを問い続けなければならない、それが大人というものです。


長男の嫁の振る舞いは、僕の美意識には合いませんでした。


美しいか、美しくないか・・・・・つねに自分自身に問い続けなければなりませんね大人ならば。


追伸・・・周囲から「大人の対応」をされて、いきがっているのってかっこわるいと思います私的には。