昨日のエルピーダメモリーの破綻は今の日本を象徴しているというけれど果たしてそうだろうか。
僕には「また同じことをやったのか」という感じ。
日本は歴史から学ぶということをしない。
仕方がないかもしれない。学校で教わる偏った歴史により歴史から学ぶことは「日本は悪い国」ということばかりだから。
僕が気になったのはニュースのこの部分。
日本勢の戦略の読み違えが追い打ちをかけた。日本は需要の少ない大型のコンピューター向けを得意としていた。
だが、95年には米マイクロソフトがパソコン用基本ソフト(OS)のウィンドウズ95を発売し、パソコンの急速な普及は確実視されていた。90年代以降に台頭した韓国サムスン電子などは、こうした動きを見越して、巨額投資を続けた。
エルピーダメモリーが作るDRAMは非常に高性能で耐久性にも優れているそうだ。大型コンピューターや電話交換機に使われることを想定して開発していたのだから当然である。
ただ、95年にパソコン用基本ソフト(OS)のウィンドウズ95が発売されパソコンが急激に普及し始め高性能で耐久性のあるメモリーを作るよりも多少性能は悪くて耐久性が低くても大量に作る方向に世の中は動いていたにもかかわらずより高性能、より高い耐久性を目指して研究開発を続けてしまった。
この記事を読んで・・・・
日本人て・・・・・本当にオタクだなと。
時代の流れに関係なく常に高性能にむけて走ってしまう。
少し前だと、SONYのウォークマン。
ひたすら高音質、高性能を目指して音質も性能もはるかに劣るiPodに完敗してしまう。
時代は高音質、高性能ではなくパソコンとヘッドフォンステレオの一体化、音楽をソフトウェアと捉えていたにもかかわらず。
もっと前だと、大東亜戦争の時。
真珠湾攻撃で世界は驚愕した。航空母艦に飛行機を積んで遠く離れた真珠湾を攻撃する。
こんな戦法はなかったのである。
ウォークマンやエルピーダのメモリーと同じように最先端を走りながら別の方向に走り出す。
航空母艦を主体とした機動部隊が世の中の流れとなっていたのに・・・・・戦艦大和を造ってしまう。
今回は、15年も続くデフレ経済による企業の弱体化や日銀が通貨量を絞り続けたことによる円高も要因として挙げられるけれどやはり『オタク』による方向性の見誤りを治さない限り同じことを繰り返す気がします。
今回の破綻で秋田県や広島県にあるエルピーダの工場城下町は深刻な状況になるでしょう。
これから日本ではこんな光景が沢山見られるようになります。