全国指名手配24時 -ブログ大捜査線--市橋容疑者のほおは拒食のため 市橋容疑者のほおは拒食のため、手配写真より明らかにこけていた=12日午前、千葉県市川市


 千葉県市川市のマンションで2007年3月、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された市橋達也容疑者(30)の“断食”が11月24日で2週間を経過する。水や緑茶しか口にしない市橋容疑者に、医師も「そろそろ限界」と危険性を指摘した。

 10日に逮捕され、11日に千葉県警行徳署に到着して以降、市橋容疑者は食事を「いらない」と断り、緑茶と水をすする程度で“断食”を継続している。接見した弁護団から「健康維持しないと弁護士との接見も難しくなる」などとアドバイスされたものの、うなずく程度の反応という。

 警察嘱託医も務める医師の話では、絶食して4~5日経過すると、思考能力が低下、その後も水(通常はさ湯)やお茶ばかり飲んでいると、体内の電解質、ミネラルバランスが崩れ、顔がむくんで腎不全、肝不全、心不全などを引き起こす「水中毒症」を起こす可能性も出てくるという。

 同容疑者は16日に栄養剤を注射され、その後気分が悪くなったが、その点に関して、医師は「静脈注射で栄養分を急に送り込んだため、気分が悪くなったのではないか。どちらにしても、もうフラフラの状態になっているはずだ」と推測した。

 留置場内で体調を崩した被疑者に注射を打つ場合、腰縄と手錠をかけた状態にし、多い時で5、6人の警察官が取り囲んで行われるという。時間がかかり、直径5~6ミリのチューブを利用する点滴は、チューブを使った自殺の可能性があり、なるべく避けるという。

 医師は「(医務施設がある)拘置所に早く連れて行ければいいが、事実関係に関する供述も取れず、調書も作成できないようでは難しい」と顔を曇らせた。

 23日、市橋容疑者と接見した弁護士は、報道陣の問いかけに無言を通した。死体遺棄容疑について「いずれ話します」と弁護団に伝えたとされる市橋容疑者だが、体調面での“危険ゾーン”突入は間違いない。


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