毎度!〆爺ですm( _'_ )m

 

 気がつけば2024年が幕を開けてはや1月半・・・相も変わらず壁にぶち当たりまくりの今日この頃です・・・

 

 前回の記事では、アーノルドカプラーの手動解放機構を作りましたが、その後の展開として、電磁石による遠隔解放を模索してみました。

 

 構造的には、手動解放機構のカムを電磁石でスライドさせる・・・という形態を取りたいと思います。

 肝となる電磁石は当初自作するつもりで、コアとなる鉄板(1t)・コイル用のポリウレタン銅線(0.16mmφ)等を購入しておりましたが、いざとなると面倒になってしまいました。ナニか代用できるモノ・・・・と探したところ、TOMIXさんちの『ポイント用駆動ユニット』なるモノがあるので、コレを使ってみることにします。

 

 

 構造的には電磁石を囲う四角い枠を作り、極に対する面に極小の磁石を貼り付け、

吸着と反発を利用して四角い枠に取り付けたカムを動作させるというシンプルな構造です。とは言うモノの、カムの動作範囲(ストローク)を5mmと考えましたが、果たして上手くカムがスライドしてくれるか解りません。何かしら計算式とかあるのでしょうが、まるっきりの素人には解るはずがありません^^; なので、カム枠に取り付ける磁石をバリ強力なネオジム磁石を使ってみました。

 

 

大失敗です^^;

 

 電磁石に励磁されるのは一瞬なので、強力な磁石を使用した場合、電磁石のコアから一瞬離れるモノの、反対側のカムまで届く前に元のカムに引き寄せられるみたいです・・・

 

 ネオジム磁石は4mm×2mm×1mmという極小のサイズがあったので、それに併せてカム枠を作成したのですが、磁石を換えるとなると、再度カム枠を作り直す必要が生じます。というか、磁石探しから始めなくてはなりません。通常のフェライト磁石は切断など出来ないと思うので、あれこれ悩み一時は途方に暮れました。

 

 そこで、思いついたのが『ゴム磁石』です。コレならカッターでお好みのサイズに切り出せます。丁度、仕事で使った『強力マグネットテープ』なるモノがあったので、早速試してみますが・・・・・ん?

 

これって・・・極性はどうなってるの?

 

・・・・調べてみると、テープの表面・縦方向ににN極S極が交互に並んでいるんだそうです。つまり、極毎に切り分けなければならないのです。

 

 んで、どうにか切り分け、カム枠の極面にゴム系接着剤で取り付けます。S極かN極か解りませんが、同じ極同士をカム枠に取り付けます。S極同士・N極同士ならば、後で調整が出来るからどちらの極でも構いません。細かいことは気にしたら負けです^^;

 カム枠は電磁石の力がどれ程か解らないので、極力軽量化を図ります。枠部は1mm厚と0.5mm厚のプラ帯板の組み合わせで高さを2.5mmとしました。設計上3mmでもギリギリ大丈夫なのですが、工作の誤差も考慮しました。ただ、カム部は上下動を考え高さを3.5mmにして道床部分を欠き取っています。ストロークは5mm必要なのですが余裕を持ちたいので6mmにしました。

 

 

 次にこの工作の『肝』である、アンカプラー部を作りましたが、前回と異なり道床に直接取り付けるのでは無く、ユニットにして作成し道床をくり抜いた部分にハメ込む様にしました。コレにより動作の確認・位置決めがスムースに行えました。

 

 

 出来上がったアンカプラー部を底板となる0.5mmプラバンに取り付けます。続いて、カム枠をセットし、アンカプラーの動作状況・取付位置の決定をします。次に電磁石の取り付けですが、アンカプラーが上がりきった場所を終点とします。

電磁石はコアの厚さが1mmだったので、コアに1mm×1mmのプラ角棒をゴム系接着剤で取り付け、高さ調整を行いました。

 

 

 

 接着剤が乾くのを待って動作試験を行います。電磁石からの配線はプリント基板にはんだ付けした真鍮線を介して、KATOさんちのポイントスイッチに接続します。

 

さあ、いよいよ動作試験です!

 

 ポイントスイッチを『反位』側にするとアンカプラーが上昇するようにします。もし、『定位』側にしたときにアンカプラーが上昇した場合は、配線を逆にすれば解決できます。なので先述の磁石の極性に無頓着だった訳ですが・・・

ポイントスイッチを『反位』側にしてみました。ちゃんと上がっていますね?心配していた力不足は無く、逆に勢い余ってアンカプラーが飛び跳ねました(!)

 

 

 動作の確認が出来たら、実際に線路にセットしてみます。可動部が道床内でスムーズに動けば合格です。

 

 

 実際に車両をのせて動作実験をしました。停止位置によって、前部車両のカプラーが上がるか後部車両のカプラーが上がるか違いがありますが、どちらも無事上がりました。また高さについてもカプラーが解放される高さまで確保できており、まず、実験成功といえるかと思います。

 

 

 

 すべてが確認できたら、ユニットを道床に固定するのですが、ココまで出来たら嬉しくなってつい遊んでしまい、まだ固定されていません^^;

 

 実にあっさりと書いてしまったため、大したことないように思われがちですが、カム枠については3回作り直し、アンカプラー部も3回作り直しています。試作も含めるとかなり時間がかかりました・・・と、更新途絶の言い訳とさせて頂きますm( _'_ )m

 

 本日もご来店ありがとうございました♪ ご案内は、このシステムをいくつか作って『入換遊び』をしたいと思っている”〆爺”がお送りしましたm( _'_ )m