渋谷に出て来いよ。

 

 

電話を貰った。

 

 

僕は、

15年前までは、ずっと渋谷にいたんだよ。

 

 

 

246沿いのホテルが定宿で、

 

 

最長24連泊したんだ。

 

 

 

2014年に久し振りに予約をした時、

 

 

予約の中に名前を見つけて電話しました。

 

 

電話を貰った。

 

 

みんなが覚えていてくれてた。

 

 

 

横浜から30分だもんな。

 

 

その内に参ります。

 

 

言っといた。

 

 

 

お前がか!?

 

 

今、

飲みに行くどころか外食もしていない。

 

 

あの頃は、飲み歩きよったのにな。

 

 

久し振りに渋谷に行ったら、

懐かしい顔との再会もあるだろうな。

 

 

想った。

 

 

 

 

何を飲みますか!?

 

 

何度も言ってた。

 

 

僕にだった。

 

 

 

寒い冬の間、出稼ぎに来たんだよ。

 

 

そんな彼らも今日で仕舞い。

 

 

フェリーで帰るんだって。

 

 

 

何処におっても、お元気で。

 

 

若い頃には想いもしなかった一期一会。

 

 

笑顔でお別れを言った後、

 

 

自動販売機の前で声を掛けて貰った。

 

 

 

大丈夫ですよ。

 

 

言ったが、

 

 

オロナミンCを買ってくれた。

 

 

 

 

 

 

何十年振りに飲むんだろうな。

 

 

 

また来年。

 

 

そんな声を掛けて、

 

 

お辞儀をした。

 

 

彼らには、

僕はどう見えたんだろうね!?

 

 

想ったよ。