美味しい蘇州面と蘇州人の好意。 | 蘇州→サイゴン連絡帖

蘇州→サイゴン連絡帖

2016年12月〜蘇州園区在住
→2020年2月〜10月単身長期一時帰国
→2021年4月本帰国
→2022年5月〜ホーチミンで生活を始めます
英語話せません!
ベトナム語話せません!
虫と暑さが大の苦手。
不安しかありません(笑)
でも強く生きていきます〜

蘇州にお住まいの皆さま。

蘇州中心近くにあるランボルギーニホテルの中に、蘇州面のお店があることをご存知でしたか?

私は、知りませんでした!

 

お友達が“美味しいよ〜”と誘ってくれたので、行ってまいりました。

 

“苏面坊”

 

着いた時は満席でしたが、数分待つとすぐ6人がけの円卓に通されました。

洗練された雰囲気の店内です。

 

しばらくすると、30代くらいの中国人女性の2人組がやってきて、相席に。

小さな面馆ですし、大テーブルなら相席は当然のことなのですが、「一緒でもいいですか?」と私達に一声かけてから座る、とても感じの良い人達でした。

 

そしてもちろん「可以(いいですよ〜)」と応えるとニコ

今度はその内の1人が「日本人ですか?」と、突然きれいな日本語で話し始めてびっくりガーン

聞くと、以前日本に留学していたのだそう。

そして今はこのホテル内で働いていて、お友達が蘇州に遊びに来たので、休みを取ってお昼を食べに来たとの事。

 

お休みなのに

「私は従業員ですから^^」

と、メニューを取ってきてくれたり、お茶を注いでくれたり、お友達のみならず、私達にも気を配ってくれる彼女。

“日本のラーメンが大好き、あれは世界で一番美味しい食べ物だと思います!”

と、弾ける笑顔で話してくれました。

 

そして蘇州面登場。

セットメニューを頼む人が多い様ですが、私達は副菜を色々頼みたかったので単品で。

スープは红汤にしました。

 

 

蘇州面は美味しいけれど、面が多すぎて半分でギブアップあせる

というイメージだったのですが、ここはそこまで多すぎずにいい感じです。

副菜も、ホテル内の面馆だけに味付けが上品。

面の上にトッピングして、マイ蘇州面(笑)が出来あがりましたウインク

 

 

 

特に気に入ったのは“荷塘松茸”。

レンコンのシャキシャキ、白い粒のモチモチなど、食感が色々変わって楽しいのです。

 

 

しかしこの白いの、何だろう?

(器の一番手前の中央あたりにある、丸い粒です。)

久しぶりに会ったかもしれない2人の会話を、邪魔するのは忍びなかったのですが汗

どうしても気になって、相席の女性に聞いてみました。

 

すると。

名前は芡实(qiànshí)または鸡头米(jī tóu mǐ)。

蘇州特産で、今がちょうど時期の、ちょっとした高級食材であること。 

(500gで120元/1800円ぐらいだそう。)

栄養価が高いことや調理の仕方など、丁寧に教えてくれました。

蘇州特産の季節ものと聞くと余計に美味しく感じられ、一粒残さず食べました。

 

その後店内が空いてくると、彼女達はゆっくりおしゃべりする予定の様で、窓際の小さい席に移りました。

 

私達は食べ終わって場所を変えようとお会計に行くと、店員さんが

「お代はもういただいていますニコ

と。

 

えっ?

 

えっ?

 

えーーーっ?ガーン

 

日本語の話せる相席の女性が、すでに私達の分の支払いを済ませていたのです。

 

こういう事は芸能界でしか、起こらないと思っていたのですがアセアセ

しかも私達と彼女は、この日初対面。

たまたま相席になって、少し話したと言うだけで、お互いの名前さえも知らないのです。

しかも結構年下あせる

 

慌てて彼女のところへ行くと、にこにこと

「ご縁ですから!日本の方が、蘇州面を気に入ってくれて嬉しいです。是非また来て下さいねほっこり

と。

ここで払うと言い張るのも無粋かと思い、ありがたくご馳走して頂くことにしました。

 

人生初のたけし(北野)さん風、スマートな奢られ方を経験し。

ちょうど3年前に受けた親切の数々に、想いを馳せていた事もあり。

 

日本に帰ったら、外国人、特に中国の人に遭遇した際は、出来る限り親切にしよう。

そう、心に誓ったのでした。

 

 

 

もちろん!ラーメン

また食べにきますとも!