今回も長文です。m(_ _)m

5/5 三日目
2日間の疲れで3:30に起きれず、少し寝坊。
隣のテントはゴソゴソしていた。早いし、気合い入ってる。
負けてる場合(勝負ではないが)じゃないと、こちらも炊き込みご飯の水多めを食べて支度する。
テントを撤収して、5時に行動開始。持経宿で飲み水タンクが前に置いてくれていたので、ありがたく頂戴して、満水にして出発。

5:35 この日も快晴。

雲ひとつ無い青空に気持ちが良いのは朝の内だけ。今から直射日光にやられるとは知らずに。

この日もトレランというかウルトラライトな人達から色んなスタイルの人とスライドした。今回はスライドする登山者のスタイルを勉強する旅になった。

●靴は6~7割はローカットなトレランシューズだった。あとは軽量のミドルカットかハイカット。
革靴なんて、ボク入れて5~6人くらいのイメージ。
●ザックは30~40ℓが6割、トレランは30ℓ未満は2割無いかな。50ℓ以上も2割無いと思う。
服は短パンは4割程かな。で、タイツと長ズボン3割ずつかな。ボクみたいなハーフタイツな人は1人見かけたかな?変態(?)はオレだけではなかった。

今回の山行で靴やザックや装備の見直しをせねばと思った。

2015年、ボクが初めて北穂高岳に行った時に、デカイザックに腕組みながらササッと歩く姿を見てかっこいいと思ってから、テント泊山行の装備を自分なりに集めてテント泊山行をしてきたが、道具も進化してきたので、買い替えの時期かなと。そして自分もアップデートせなアカンなと思った。


マジか?と思ったのが、明らかに高齢の女性とスライドした。しかも1人で、スタイルも古め。大丈夫かいな?って。
自分が60歳超えてこの山行出来るか?って問われたら、現段階なら無理かなって。


⬆の2枚の画像は地蔵岳(子守岳)1464mの前後にある平地。ビバーク出来そうな場所を撮った。
早朝にスライドした人に、どっからスタートしたの?って。聞いて、天狗の…って言ってはったから、
「天狗の踊り場?」って言って、
天狗の稽古場ですって訂正された。
めっちゃ恥ずかしかった。カッコ悪!




この辺り(10時頃)から、体力的に登りがキツくなってきた。
疲れと暑さ。なんせ水を30分置きに少しづつ飲むのだが、足らんわ~って。深仙ノ宿の水場は出てると聞いてたので、そこで満水すれば良いので水問題はクリアだが、そこまで体力が持つのかな?って。
正直、心は折れかけていた。
だから、まず太古ノ辻で前鬼口に下山するか考えた。
太古ノ辻に着いた時、ヤマレコでは11:41に到着していて、ザックを降ろして休憩して、まだ行けると判断。深仙ノ宿で満水にして釈迦ヶ岳まで登りコースタイムの倍以上かかる様ならば、太尾登山口に降り、あとは林道をひたすら下りR168の旭橋から翌日バスで帰ったらイイやんと考えた。通常なら考えない手段だが、それだけ追い込まれていた。



快晴で直射日光を浴びて暑すぎる。ラジオで聞いていたが、この日は今年の最高気温を記録したみたい。そうよな。暑かったもん。

顔が死んでる。

14:20 釈迦ヶ岳 到着。山頂はハイカーで賑わっていた。写真や動画撮るにもすぐそばで休憩してるから、なかなかね。最後はお構い無しに動画撮って、17時から17時半には楊子ヶ宿小屋には着くだろうと判断して、旭橋への下山は止めて先へ進む事に。

真っ青な空。このおかげで、日焼けと言うより火傷レベルで首や腕が痛かった。(5/9現在未だに痛みあり)そんな事言うてる場合じゃなかったけどね。

釈迦ヶ岳~孔雀岳間は進まなかったね。けったいなトコが多くて、フラフラやった。一度ぬかるんでる所で派手に転んだ。ケツから行ったので、ケガはなかったが、ドロドロになって手袋でゴシゴシした。
烏の水も出てたので、そこでまた満水にした。これで弥山小屋までは持つはず。

ボクの好きな大峰っぽい道。


そして、日が落ちる前に楊子ヶ宿小屋に到着した。
先客居るかな~って、覗こうとしたら扉は開いてたので、入ってみたら誰も居なかった。休みは明日までやし、こんな中途半端な所で寝るのはオレくらいか💧‬
軽く掃除して、誰か来たら困るから端っこに陣取って寝る用意して、ストレッチしてガチガチな身体を解し、カレーメシを食べて就寝。
結局、誰も来なくて快適そうな感じだが、木の折れる音や多分足音かな?な、不自然な音に誰か来た?と身構えても扉を開ける気配が無いので、動物か…💦自然の中に居るので当然やな、と、疲れ過ぎなのか、なかなか寝つけなかった。

5/6  四日目最終日

3時過ぎに起きて、青菜ご飯雑炊を食べて、片付けて4時に出発。テントが無いと撤収が速い。無事に下山する事とバスで帰る事を大前提とし、弥山辻まで行き、18時までに間に合わないと判断したら、八経ヶ岳、弥山には寄らずレンゲ道で即下山。行けるとするならば弥山小屋か狼平で水を補給して下山する選択で、弥山辻に向かった。1時間程ヘッドライトで登山したが、道が踏み跡程度なので、すぐルートを見誤ってしまう。楽に歩きたいからキョロキョロして、戻っては歩くを何度かした。


今から今回の最高標高地点に向かうので、上着は3枚来ていたが、徐々に脱いでいき、2時間後には薄手の長袖一枚で、下は長ズボンで最後まで脱がなかった。

本来なら、これくらいの気温だと思うし、なんならそれでも暖かい方だと思ってる。


この日はラジオで天候が崩れると聞いていたから、雨が降る前に早く下山したかった。しんどいのもある。

しかし、設定した行程を辿りたいのもあるし、ここまで来て、八経ヶ岳、弥山をパスする?って、どうなん?って、気持ちと、いつでも日帰りで来れるやん!で、めちゃくちゃ葛藤しながら弥山辻に向かってた。余裕が無いからである。


明星ヶ岳に、着いたのが7:21なので3時間以上かかってる。一瞬、18時までに下山完了出来るか?と考えたが、ヤマレコの下山時刻(これもあんまりアテにならん)は17時半頃に、なってたので、少しは下り基調やから時間巻くやろ、と判断して、八経ヶ岳を回る事に。

7:48 八経ヶ岳

8:17 弥山

弥山辻~八経ヶ岳~弥山間は数人とスライドした。全てハイカーだと思う。天候良くないのに、よく来たねって。涼しくていいけどね。
楊子ヶ宿小屋から弥山辻まではスライドしたかな~?はっきり覚えてないが、スライドした記憶があまり無いな。


弥山から狼平へ降りて水を必要な分だけ給水した。
この日は気温は高くないので、そこまで飲まないだろうと。ペットボトルとプラティパスに500mℓだけにして、少しでも軽くした。
狼平からの登り返しが終わったら、後は、ほぼ下るだけ。なんとかバスに乗って帰れるなと確信した。


そこからがしんどかった。多分、気が緩んだのだろう。足元がフラフラで、ストックの先を踏んだり、何度もズルっ!と滑ったりして、かなり、やばかった。頑張れオレ!って言ったりして、とにかくケガだけせんように降りた。

ダラダラゆっくり降りて、やがて、民家が見えて吊り橋を渡り、バス停が見えた。

14:33 天川川合バス停。ゴール設定地点到着。
バスまでに30分くらいあったので、タイツやシャツを着替えて、ウェットティッシュで体中、拭けるとこは拭いて、オクサマに柿の葉寿司を買って、自分にコーラを買って、グイっと飲んだ。美味すぎた!
オクサマに下山報告してバスが来て乗り込んだが、席は埋まってて、2人掛けが、少し空いてたが、なんせ四日間風呂に入ってないし、多分、乗客は、洞川温泉から乗ってきてるだろうから、ボクが隣に来たら凹むやろなと、思い、頑張るぞ!と息巻いて下市口駅まで立ってた。

1時間ちょいで到着して、特急で、帰ろうと、予約しようとしたら満席って言われて、マジか!って。GWやから?と思ったら

これが来た。これは満席やろ。言うてよな。

の前に、バスを降りてすぐ駅前のローソンでコーヒーと、カツサンド&タマゴサンドが、半額やったので買って、ホームに着いたらソッコーでパクついた。
下界の食べ物は美味いよな。

食べてから撮ってしまった。  

そして、急行に乗り自宅に戻った。


今回の山行は熊野本宮から天川川合と、吉野まで行かず途中で下山した形だが、四日間で充分に大峯奥駈道を楽しめた。
と言っても楽しくはなく、しんどいばかりだが、自然の中にポツンと一人で居る感覚は、なんと言うかゾクゾクして、生きてる~って気持ちになる。
で、忘れた頃にまた行こうかなってなるんかな。


⬆ログはこちら。GARMINはバッテリーの消費がエグいので取らなかった。



久々に四日間、山に籠って、ただひたすら山道を歩いた。6年前より少しは体力ついたかな?ついてるはずだと思いたい。
今後も鍛錬して、また行きたくなった時は今回より楽に行けたら良いな…と思うし、そうありたい。
熊野から天川川合(洞川でも良いけど)なら女性も行けるし、帰りばバスがそこそこあるし、これもアリかな。


今日も一日お疲れ様でした。