2月末になり、いよいよ繁忙期に入った。
私はやらなければならない仕事が
次から次へと襲いかかり、
目を回す程の忙しさだった。


この間、Mさんと喧嘩して
夕食作りの当番を押し付け…あ、いや、
お願いしておいて良かった。

毎晩21時まで会社にいて、そこから帰宅。


「ただいま。」
「おかえり。おかず温めて食べて!」
Mさんが洗い物しながら言った。
「ありがとう。いつも、ご飯作ってくれて、
 本当に申し訳ない。」


共働きなのだから、そんなに詫びなくても…
そう、自分でも思うけど、
つい何となく言ってしまう。

Mさんからはそんなふうに言われた事ないけど
私が勝手に役割?序列?を作っているのかも。
まさに、昭和の人間だな(笑)


「気にしないでいいよ。
 一生懸命に仕事しているAちゃん
 俺は素敵だなって、いいなって思うから。」
「あ、ありがとう。」


これは、昔から言っている。
妻が仕事で忙しくするのを面白くないと
思う旦那さんもいるだろうが、
Mさんは「素敵だ」とよく言っていた。





「ねー、Aちゃん、疲れてなければ
 週末に、梅まつりに行かない?」

げっ、面倒くさい。
週末くらい、家でのんびりとしたいのに…

「ん?梅まつり?」
「そう、Aちゃん、ずっと行きたいって
 言ってたじゃない?」
「あー、そうね。」
「行きながらレストランで食事して
 少しストレス発散しよう。」


家族に戻ってから
Mさんは週末の予定を埋めたがる。
『明日は◯◯へ行こう。』
『今週はどこへ行こうか?』
Mさんは観光したいわけではない。
きっと、思い出を作ろうとしている。
私と時間を共有しようとしている。

わかるけど…

たまに、ウザイ。


疲れている私への気遣いだとして…
混み合う梅まつりの会場で、
果たして私が癒されるのだろうか。

イライラするだけじゃないのか(笑)?