今日は義父(M父)へ新年の挨拶。

もうボケボケの父だから
どうせ私が行っても分からないだろう。

Mさんの『妻、引き逃げ事件』の翌日、
義父と義理の妹が集まった時も、
ドリフのコント並みだったからなー。

行きたくないけど…仕方ない。


「そろそろ行ける?」
Mさんが声をかけてきた。
「はーい!」
元気よく返事をしたのはC君だった。

お年玉目当てだからね(笑)



義父の家に着くと、
「いらっしゃい」と出迎えてくれた。

「明けましておめでとうございます」
話しながら私達は居間へと入ったが、
玄関から居間に入るわずかな歩数で
義父が息切れをしている事に気がついた。

その後も義父は席を立ち、少し歩くと
「ハァ、ハァー」と苦しそうにしていた。

「お義父さん、苦しいの?」
私は義父に話しかけた。
「ハァハァ、いや〜そうなんだよ〜。
 ちょっと歩くと息切れがなぁ。
 もう年なんだろうな。」
「病院には行ってるのか?
 何か治療はしてるのか?」
Mさんが質問ばかりし始めた。

確かに、数ヶ月会わなかっただけで
こんなにも変わってしまったから
私も驚いて、聞きたい事はたくさんある。

「病院行ったけど、間質性肺炎って言われた。
 薬も高くてなぁー」

Mさんは高齢の介護に知識があるので
色々と聞いていた。

あれ?
会話が成立する…
ボケてない…
しっかりしている義父にびっくりした。


「ダンスだけが楽しみなのに
 ちょっと踊ると苦しくてな…」
と、義父が話してきた。

まだダンスをやっている事にも驚きだった。
義父は昔から社交ダンスをやっていて
なかなか粋なじいさん。

お義母さんが亡くなってからも
ダンスだけは続けて、彼女も作っていた。
独身になったから構わないが、
女好きは親子だな。

ただ、今はもう老いた父。
一人で暮らしているから心配だ。


さて、これからどうしよう。