仕事から帰宅し、急いで夕食の支度をしようと

冷蔵庫の扉を開けた。




が、次の瞬間、慌てて扉を閉めた。




マジかっ!!!


冷蔵庫の室内灯が点いていないっ!
でも、まだ僅かながら冷たい。


急いでネットで調べてみた。

室内灯のセンサーか、スイッチか、
そんな物が確かあったはず。
それが誤作動しているだけだ。
ま、まさか、冷蔵庫が壊れたなんて…
そ、そ、そんな事はないさ。

アハハ…ハハ…

現実を受け入れられない私は
リビングでオロオロしてしまった。

冷蔵庫って、高いんだよなー。


「ママ、どうしたの?」

「C君、学校から帰ってきてから冷蔵庫開けた?」

「いや、開けてない。どうしたの?」

「冷蔵庫が壊れた…」
「え?マジで?やばいね。」

「うん、やばい。冷凍庫の物が…」
「あ、そっか。アイス…!全部食べちゃう?」

いま、その冗談に乗っかれない。





改めてネットで電気屋のチラシなんぞ見て、
頭でそろばんを弾いたりした。


結局、息子とアイスを食べながら
修理してもらうのはどうかと話したり…
何か手掛かりがあるかもしれないと
メーカーと今の状況から検索をしてみたり…

おっ。
一般の方のサイトで復旧方法があった。


『冷蔵庫の上の配電盤を開けて、
 電源起動中に制御基盤をコンコンと叩く』
と、書いてあった。


それだけ?
それで直るのか?

しかし、よく読むと、
『感電の恐れがあります』と、書いてあった。

なるほど。
感電か……イヒヒ(笑)


『Mさん、事件です!
 冷蔵庫が壊れたので至急帰宅せよ!』
そんなLINEを送ってみたりした。
すると
『了解です。帰宅します。』と返信が来た。

この人、マジでどこで何をやってるんだか。
警察?消防?並の素早さ。


「ママー、自分で直すの?
 感電って書いてあるよー、やばくね?」
C君が心配して聞いてきた。
「仕方ない、誰かが犠牲にならないと…」
「・・・・・」
「・・・・・」


もはや、死ぬ前提の話にまでなっていた(笑)