自分一人では
家族を支えられないと言うMさん。

そりゃそうだ。
我が家が毎月いくら支払いがあるのか、
どれだけ買い物しているか、
無駄な買い物、光熱費、スマホ代など、
気にかける事もしない。

何かあれば私がお金を用意すると思っている。


話し合いの途中、Mさんが言った。
「離婚はしたくない。」
「でも離婚したいって言ってたよね?
 競馬もやめないし、借金増えるし、
 Mさんが早く逝ってくれるならいいけど。」
つい、良くない事を言ってしまった。
「競馬は借金を早く返したかったから。
 だから、これは自分で何とかするから…」

これは…じゃねーよ。
その前も、その前の前も、自分で片付けろ!

「競馬で返済するより、借金を増やさず、
 地道に返済していく人間の方がずっと良い。
 貴方、頭おかしい。狂ってるよ!」

静まり返ったリビングに私の声が響いた。





借金を早く返したかった?
絶対に嘘だ。
単に賭けたかっただけだ。
遊びたかっただけだ。


本当に早く他人になりたい!

とは言え…
不倫騒動以来、Mさんを顎で使っている。
私の100%の家事負担から、
今は50%くらいはMさんがやっている。
さらにチクリチクリと嫌味を言い、
ストレス発散のサンドバッグにしている。
いっそ、
Mさんが1000%くらい家事してくれたらな…

今は家政夫だと思って我慢するしかない。


本当は早く離婚したいし、別居もしたいが、
C君の条件が凄いのだ。
Mさんの不祥事があり、最初に離婚を決めた時
C君に確認し、今でも変わらない条件だ。



『この家から出たくない』
と、これはずっと言っている。

しかし、Mさんもまた出て行かない。

そうなると、私と息子が出て行けば良いのだが
ここからの条件が凄いのだ。

『僕とママだけで生活するとして…
 アパートは嫌だ。
 一戸建てが良い、綺麗な新築』
と、来たもんだ。


はぁ〜?
無理に決まってるだろ!



という訳で、何年もの間、
私はずっと学区内の中古物件を探している。
新築とはいかないが、そこは我慢してもらい
ローンが組める範囲の価格で…

アパートが嫌なら、マンションは?
などと交渉した事もあった。

「嫌だ。」と、返される。


そこで私が提案したのが、
高校生になった時に引っ越そうよ、だ。
高校生になれば学区に拘らず検索地が広がり、
もしかしたら良い物件があるかもしれない。


学校に近いところが良いよね?
なんて、上手く言ってはみるが、
「まだどこの高校とか決めてないからっ!」
と、言ってくる。

なかなか手強い。
C君も1000%くらいの反抗で拒否ってくる。


よく、子供が巣立ったら離婚する!
などと聞いた事がある。
熟年離婚とか。

私もその選択になるのかもしれないな。