レストランで食事を楽しむ結婚記念日。

私にとっては、
Mさんとの結婚を祝ってるわけではない。
単純にお料理が美味しくて嬉しい!

「今日はお魚料理とお肉料理、
 両方来るからね!」
Mさんが笑顔で言った。
「ヤッター!」
マジで喜びまくる私(笑)


食事をしながら話すのは仕事の内容。
色気も何もない。
それでも、私達にとって、
会話する事と言ったら会社の事くらいなのだ。


世の中の夫婦はどんな会話をするのだろう。

今日のニュース?
世界情勢?
ご近所の話?

夫婦とはいえ、恋人のようにするのだろうか。

「はい、あ〜ん♡」と食べさせたり、
「半分ずつ食べようか。」と分け合ったり、
見つめ合いながら時間を過ごすとか?

いやいや、しないよな(笑)





昔、Mさんが不倫をしていた時に、
彼女が良かった理由を話した事があった。
それは・・・
『黙って俺の話を聞いてくれた』だった。

どうやら、彼女と彼女の家で
夕食を一緒に食べていた時に、
Mさんはたくさん話をしていたらしい。

私の前では口数多い人ではなかったから
その事を知った私は驚いたのだ。
それを言われた時の事をよく覚えている。


思い出したくもないのに、記憶が蘇る。


「Aちゃん?Aちゃん?」
Mさんに声をかけられて我に返った。
「あ、ごめんなさい。考え事してた…」
まさか、妄想で暴走してたとは言えない。
「何?また仕事の事?」
「うん?うーん。まぁ…」
「Aちゃんは真面目だからな(笑)」
「え?どういう事?」
「真面目で、コツコツ頑張る人で、
 曲がった事が嫌いでしょう?」
「あー、うん。どうだろう。そうなのかな。」
「ずっと思ってた。
 完璧な人なんだろうなと。」
「完璧?そんな事はないよ。」

Mさんと私は、対象的なんだろうか。

「Aちゃん?たまには力を抜いて。」
「はい?…Mさんは力を入れて下さい。」

ぷっ(笑)
2人して笑った。


「お待たせしました〜」
最後にデザートがやってきた!




こんなメッセージ、結婚して初めてだ。

今日一日頑張ったからといって、
全てが流されるわけではない。
毎日頑張ってもらわないと!



ショッピングもして、C君にお土産も買い、

帰り道には一番星が見えた。


笑って過ごせる事だけを願った。