実家に帰省した土曜日、
準備を終えた昼下がり、私とC君は帰省した。


高速道路から見える水平線。
夕陽が消えゆく時、
それは、魔法のように美しい夕焼けの
マジックアワー。
そして、辺りが暗くなり始めた頃、
ようやく地元へと入った。


『18時半頃に着くと思う。
 ご飯食べに行こう。』
私は母にLINEで連絡を入れた。
すると、母から
『寿司屋で待ち合わせする、連絡待つ』
と、返事が来た。


なんだ、なんだ、この電報のような文章!
なかなか面白い!!
70代の母が一生懸命にLINEを送ってくれる。
電報のような文章だが(笑)






待ち合わせ場所に着くと、
両親が笑顔で近づいてきた。
「運転疲れたでしょう、お店に入ろう。」
母はそう言って、私達を案内した。


お寿司大好きのC君は食べる事に夢中。
それでも、あれこれ話をして、
私は様子をみて、両親に切り出した。

「今日は話があって帰って来たんだ…」
すると、母が言った。
「うん、分かってるよ。
 でも、貴女から話し出すまで
 こちらからは何も言わないでいようと
 お父さんと決めてたのよ。」

どういう事?

「え?何で知ってるの?」
私が動揺しながら聞くと、
母はニヤニヤしながら、
「貴女のブログ見てるから(笑)」
と、言い出した。

おーっと。
ここにもいた、フォロワー(笑)

「貴女から連絡なくても、
 ブログ読むと分かるから(笑)」

なるほど。体調崩した話もブログからか。

「だから体調の事を心配してくれたの?
 ブログ読んで、熱出したって知って?」
「そうだよー。
 でも何とかやってるんだなぁって思って、
 心配だけど、連絡しなかったのよ。」
「そうなんだ。」

こんなにも遠くで見守ってくれているのに、
これでもかって、借金の話はしづらいな…
と、思っていると、父が呟いた。

「Aちゃん、繰り返す人は繰り返すよ…」


うん、分かってる。
分かってはいるけど、
何に使うのか、なぜ借りるのか、
考えれば考えるほど分からなくなり、
段々と私が壊れていきそうになるのだ。


愛していたから結婚した。
結婚したから尽くして来た。
それが、Mさんの裏切りによって、
私の中の一つ一つが壊れていった。


愛すること。
信じること。
支えること。
助け合うこと。
共に永遠に生きていくこと。

ポキポキと折れていく…


私の中の壊れていない部分…
何が残っているだろうか。