会社にいる、せんださん。
私が勝手にそう呼んでいるが、
「ナハッナハッ」と笑ってごまかす同僚。

予想通り、このせんださんの尻拭いで
1月はガッツリ残業。



そんな時に心配なのは毎日の夕食。

『あ〜今日も夕食作れないな…
 またスーパーの弁当か、コンビニか…』
なんて独り言。

遅いと21時や22時になる。
当然、スーパーの惣菜は跡形もなく売り切れ。
仕方なくテイクアウトなどになる。


今日こそは早く帰るぞ!と、意気込んで
朝から夕食用のお米を炊飯器にセットしても、
結局、気がつくと20時を過ぎている。

「ごめん、今日も残業なんだ。
 ご飯は炊けてるから
 レトルトカレーで食べてくれる?」
C君にLINEすると
「カレー、そのままかけていいの?」
と、返信が来た。

おーっと!
レトルトをそのままかける気か(笑)?

「箱に温め方が書いてあるよ。
 電子レンジでチンしてね。」
と、返事を入れると
「わからない。
 いいや、適当にチンするわ。」
と、返信が来た。

適当にチン?
マジか。
電子レンジの中で
レトルトカレーが爆発する想像が膨らんだ。

料理をやらせなかった私が悪い…
帰ったらレンジを掃除する覚悟をした。






こんな日が続き、週末までも出勤になり
Mさんに家事や育児を頼んでみるけど、
軽く「いいよ!」と言ってくれるが、
帰宅すると散らかった部屋に愕然。

掃除…やってねーし。


私はこっそり、C君に聞いてみた。
「ねぇ、C君。
 パパって昼間、何してた?」
スマホをいじりながら、
C君はこちらも見ずに答えた。
「知らねー。
 昼前から出かけて、夜ママが帰ってくる
 少し前に帰ってきたけど…」
C君はそう言うと、少しモゴモゴしながら
言い難そうにしていた。
「どうしたの?何かあったの?」
私が息子に突っ込んで聞くと
「うん…なんか、約束してたよ。
 出かける前に誰かと電話して
 食事するような話だった。」


ふーん。
穏やかじゃないね。

彼女……か?

こっちは頑張って休日出勤してるのに?


頑張って生きてる事に疲れてくる。


がんばらなくていい生き方ってあるのかな…