あの流行り病に感染したMさんは、
私に感染させ、
回復した本人はスッキリとしていた。


私も解熱して、寝正月を過ごしていると
「明けましておめでとう」のLINEが
ポンポン入ってきた。


地元のグループLINEだった。
「みんなどうしてる?」と一人が入れると、
次々と正月でありながらも返事が入った。

あれ?意外とみんな暇してるのか?


私も帰省不可の理由を入れると
心配して同情してくれた。
そして「私の時はね!」などと、
既に流行り病にかかった
自身の体験発表になっていたのだ(笑)





しばらくすると、
乗り遅れたUちゃんがLINEに参加。


と、そこへ私のスマホが鳴った。
見ると、Uちゃんからの着信。

ん?

「もしもし、どうした?」
LINEしてたのに電話なんかしてくるから
そんな新年の挨拶になってしまった。
「感染しちゃたの?大丈夫?」
びっくりした声色で話してくるUちゃん,
「心配して電話してくれたの!?」
と、私が興奮して聞くと、
「いや、LINEだと打つのが面倒だから!」

ん?面倒?
…まぁ、いいか(笑)

「帰省出来なくてごめんね。」
私が申し訳なく話すと
「元気になったのなら今から来れば?」
と…無茶振りのUちゃん。

えっ?病み上がりですよ。
私の心の声は届かず…続けて話してきた。

「感染後って、しばらくは無敵なんだよ!
 知ってた?
 だからしばらくは何も感染しないよ♪」
「え?無敵?無敵ゾーン突入?」

無敵…無敵…
何に対して無敵なんだ(笑)??

「いや〜それって、ある意味、テロ?
 まだ体内にウィルスが残っててさ、
 無敵だー!って出歩いたら、それ…
 テロだよね(笑)?」
と、私が話すとUちゃんも笑いながら応えた。
「ヤバっ!ダメじゃん(笑)」
2人で大笑い。


電話切ると、Mさんが
「Aちゃん、もう熱ない?
 明日出かけようか?」
「え?なんで?」
「ずっと家にいたからさ〜」

居た、ここにもテロが。
というか、Mさんこそテロだ。


「行かない、出かけない、
 待機期間は家にいる。」
そう言いながら、C君の部屋をのぞいてみた。

遊んでるかな?寝たかな?

??

「C君?」

そこにはグッタリしている子供がいた。

やばい。こっちにも来たか…