鎌倉に行き、鶴岡八幡宮へ向かう時
Mさんのデレデレ電話を見せつけられ、
私は少し、不機嫌に…


なんだかな。
モヤモヤする。


でもいいさ。
私は大河ドラマ館の楽しみが待っている!

入り口にある、巨大な
小栗旬さんのパネルにウットリ(笑)
中に入ると、たくさんの役者のパネルが!
比奈役の堀田真由ちゃんにもキュン。
ひなちゃん、可愛い♫


奥に進むと、薄暗い部屋に
丸椅子がランダムに置かれて、
撮影裏のドキュメンタリーが放送されていた。

私もC君と椅子に座って見始めた。


撮影裏とか、なかなか興奮する。
ウキウキしながら観ていると、
突然、前に座っていたおばあさんが
椅子から真後ろに転倒して、
私とC君の足元にひっくり返ってきたのだ。


人間、驚くと声が出ないって、本当なんだ。
びっくりして、どうしていいか分からず…

「ママ…」C君の声でハッとして、
「大丈夫ですか?」と声をかけてみた。

おばあさんは転倒した時に、
ストールが顔を覆ってしまい、
私は急いで、そのストールをはがして
また声をかけようとした、その瞬間

「目が…」C君がつぶやいた。
おばあさんの目が見開いていたのだ。

はっ。
どうしよう。

周りの人達も声をかけて、ようやく意識回復。

「良かった!」
私とC君も喜んだ。

おばあさんが救護室へと行くのを見送ると
C君はギュッと私の手を握って、
「ママ…」
そう、小さく呟いた。


きっと怖くなってしまったのかもしれない。

本当にドラマのような体験で、
色んな思いを感じたようだ。


離れた場所にいたMさんは
「何があったの?」
と、平気で声をかけて、
胸がいっぱいになっているC君に
思いっきり睨まれていた(笑)。


私もC君もMさんを信じきれていない。
再構築していても、
これからも、私とC君の絆に
Mさんが加わる事はないかもしれない。
ギュッと繋いだC君の手は、
「ママ!離れないで!」と叫んでいたのだから。

愛おしい。
反抗期になっても、

ツンデレな息子でも、愛おしい。





動物園や水族館のように、
見学が終わると、たどり着くのが
お土産コーナー。
ここもそうだった。

美味しそうという訳ではないが、
つい買ってしまう。



その後も、Mさんを
荷物持ち扱いで小町通りに入り、
食べ歩きをしたり、買い物したり。


夕方になり、少し肌寒くなってきたので、
そろそろ帰ろうと駐車場へと向かった。


明日は仕事だ。
さぁ、帰ろう!
と、車に乗ると、C君がつぶやいた。

「ここから横浜って、近い?」

え?
えー。
また旅かよっ。