訴訟提起すると決め、
代理人である弁護士へと連絡したのは、
ゴールデンウィークが明けてすぐだった。


私は弁護士とのやり取りはメールが基本。
パソコンだけでなく、
CCには、携帯のキャリアメールにも
送付して頂くようお願いしていた。
こうする事で、仕事中も確認し、
急ぎなら、スマホから返事を入れていた。


そして、訴訟提起の依頼をしたのだ。


『色々と悩んだ結果、
 訴訟提起にしたいと思います。
 手続きをお願いします。
 裁判まで期間がありそうですから、
 もしかしたら離婚成立するかもしれません。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。』

こんな感じだった。


離婚するか、離婚しないかで、
慰謝料の金額が変わってくる。
どんなに心を痛めても、
離婚しなければ、最終的に金額が低いのだ。

離婚しないから“円満”とは限らないのに。
寧ろ、亀裂が入ったのだ。
夫婦円満になるはずがない。
それなのに、
離婚していないから慰謝料は低いなんて…

そんな理不尽さを、心では思うけれども、
何かで計らなければ、
解決出来ない事も理解できるから
これまた、もどかしい…

だったら…
離婚届を出してしまえば良い事だ。

たかが紙切れ一枚。
されど紙切れ一枚。
なかなか難しい。


そして、弁護士からメールにて返事が来た。

『承知致しました。
 交通事故の件も請求します。


 訴状作成に必要となります、
 これまでの経緯について、
 時系列でまとめた資料のご作成を
 お願いできますでしょうか。
 写真もありましたら、
 別で頂けますと助かります。
 宜しくお願いします。』


な、なぬっ!
時系列でまとめる?

Oh my god!

・・・・・面倒くさい。


大体、Mさんの不倫って、長いんだよっ!

期間が長くて、出来事も多い。
資料なんてもんじゃない。
きっと、本のように分厚くなる。
まるで、冊子だ(笑)

え?それを作るの?私が?


やばいっ!
私の中の “面倒くさい“ 精神が
猛烈に出てきたのだ(笑)。


『マジか、マジか、マジか!
 うげっ、面倒くせー!!』


そんな気持ちだった。


きっと、私の前世は
“ナマケモノ“ だな(笑)