いよいよ、就任通知書を発送する時が来た。


それまでの私達夫婦は、
それぞれの想いがあった。



Mさんは家族をやり直したいと言い、
私と子供は、それは勘弁してくれと言い、
一つ屋根の下にいながら
方向性は合わない状態だった。


私が彼女を訴えた事を知らないMさんは
私への償いのつもりなのか、
毎日、せっせと家事をやり出した。
もちろん、私はそこに有り難みなど感じない。
寧ろ、今頃?
これこそが、あとの祭り。
とりあえず、勝手にやらせておいた。

どうせ、訴えた事を知ったら出て行くだろう。
それまでだ。


時々、MさんからLINEも来ていた。

『暖かくなって来たね。
 桜が咲いたら一緒に見に行こう!』
こんなような内容だった。

何が桜だ!
もうずっと家族でなんて見てない。
『今年も私はC君と2人で見に行きます』
チクリと嫌味で返す(笑)


そして、Mさんが平日休みの日。
ここぞとばかりに、やる事を指示した。
ガレージの修理や電気の修理、水道の修理、
色々と、10個以上はあった。

もちろん今までも男でないと出来ないような
家の修理などをお願いしたが、
『休みがない』などと言われて逃げられた。
実際には、休みがあって、
彼女とデートしていたのだから腹立つ。

『前にも頼んだけど、散々不倫して
 休みに彼女とデートしてたのだから
 自業自得ですね、やって下さい。』
そうLINEでまたチクリ(笑)


家の事をしたくらいで、
許すわけでも、チャラにするわけでもない。
ただ、罰を与えたかった。

機関銃という武器で打ちのめしたかった。



ダダダダダダダダダダァー
バババババババババァー

カイカン!
みたいな(笑)


毎日Mさんを顎で使い、無駄な会話はしない。
影で弁護士と繋がり、訴える準備をしていた。


そして
いよいよ、就任通知書が発送。


さて、2人はどう反応するのか…