いつまで同じことを繰り返すのだろうか、僕は、この命は

出会っては別れ、出会っては別れ。

その度に思う。

「あなたの恋人が僕では申し訳ない。あなたにはもっといい人がいる」

そんなことないと言われる。

そんなのどうだっていいと言われる。

そうなんだと思う。目の前のあなたにとっては。

ほんとうに、申し訳ないと思う。言葉が出てこない。

宿命だろうか。

「宿命」の隠れ蓑に逃げ込んで、未熟な自分のままでいるための屁理屈だろうか。

でも本当に、わからなくなる。

人が自分の近くにいることがどうしようもなく耐えがたくなってしまう。

深い繋がりを望むくせに、深いままではいられずに息苦しくなっていく。

潜水夫だってイルカだって、深みに潜ってもまた息継ぎをしに水面に戻ってくる。

けれどもこの関係に息継ぎはない、息継ぎが必要だと思うことこそが向いていない証だろうか…？

最も近いところにいて、最も大切なあなたを、最も近いところにいるからこそ、疎ましく思うという病。

溺れることで見えてくる地平だってあるかもしれないのに、それよりは風通しの良い孤独を選んでしまう弱さ。

当然のように泣く。泣く資格はあるか。

「でもこれで自分から解放されて、あの子は幸せになれる」

「今はつらくとも数ヶ月後には、あるいは数年後には、いい人を見つけてきっと幸せになってくれている」

誰も幸せにならない、その分かったような言葉はどこに届くだろうか。

出会っては別れ。

出会っては別れ。

出会っては別れ。

出会っては別れ。

出会っては別れ。

このループはいつまで続くだろうか。

もう誰も傷つけたくない。

期待したくない。

別れ際の無理な笑顔も、少なくなる洗濯物も、座り手を待つ空の座布団も。

しゃくり上げる度に、自分で自分を深く損なっている気がしてしまう。

……あなたは恋愛に向いてない。

誰かと一緒に生きることはできない。

そう、認められたらどんなにか。

それでも。

と、

いい加減。

の、狭間で。

「想い」を引きずって、今日もまた命を繋いでいる。

こんな命でも、誰かといて、誰かを幸せにできると、誰かと幸せになれると、心のどこかで、諦めきれなくて。

恋愛ホンネ通信vol.3：出会い、別れ。「あなたの恋人が僕で申し訳ない」のサイクル