たかだか40年しか生きてないけど


婆ちゃん母ちゃん爺さんワンコ親父

順番で亡くなった時だな。

親父の時が色々大変だった。

冬に酒飲んでお風呂入って

寝ながら逝ってしまってた。

いい顔で浮かんでた。

俺は満足だ!って顔が

ムカつくやら

羨ましいやら

涙を堪えて

勝手に逝くなよこのヤローって

叫んでいた。

少し

落ち着こうと思い

タバコやめてたんだけど

つい親父の脱いだ衣類の中からタバコを

一本とって火をつけた。

ゲホゲホと

むせながら一服し

現状況と次の行動を一つ一つ頭で確認し

考えながら

風呂から引き上げて

人工呼吸と心臓マッサージをした。

肋骨の折れる感触と音を感じながら

必死にした。

当たり前だが戻ってこなかった。

警察と救急隊を呼び

泣く暇泣く冷静に対処

する他なかった。

この件については

元嫁さんにたくさん助けて

もらって感謝しかない。

夢さえ犠牲にして助けて

もらったこの恩はいつか違うカタチで

返したい。

相続で昼ドラみたいな展開を含め

山場であったことは間違いない。


気が張り詰め過ぎて

時に冷静に時に対処し

時に親父の馬鹿なエピソード

を面白おかしく話し

涙を誘い

時に空いたグラスにお酌

をする。

泣いたのは

全てが終わった後の

独りの夜だった。

唇を噛み啜り泣いた。


兄は、男は、泣く暇なんてないんだよ♪


わんわん泣いてる弟と妹

とても羨ましかったのを

鮮明に覚えている。








これまでの人生での山場

 

 

 

 

 

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