金沢城の東側、かつて味噌蔵町と呼ばれていた地区にツチノコ坂と云う怪しい坂がある。

伝承によれば、小雨そぼ降る夜に、そこを通れば、巨大な槌が坂から転がってきて、呵呵と笑いながら、雷鳴ともに目の前で消えるという。そして、それを見た者は毒気にあたり病んでしまうとのことだ。

ところで、かの有名な戦国武将毛利元就は「人生には3つの坂がある。」と言った。3つの坂とは「のぼり坂」、「くだり坂」、そして、「まさか(魔坂)」である。

人生には想定できないようなまさかの出来事が起こるものだ。たとえ、坂から槌が転がってこようとも動じてはならない。