病院の仕組みっていろいろ難しい。
ほかの先生にもお話聞きたいって思っても、
主治医からの紹介状が必要で。
主治医に報告して紹介状書いてもらってまで、
そんなにほかの先生のお話聞きたいのか…なんて冷静に考えて、
やっぱいいかな~なんて思ったりして。
手術前、主治医の先生は、
「納得がいくようセカンドオピニオン受けて、
いろんな先生のお話を聞いたらいいですからね」と言ってくださって。
私は3つの病院にセカンドオピニオンに行きました。
「今のままじゃ温存は難しい」、これはどの先生も同じでした。
ある先生は、「術前化学療法でしこりを小さくして温存を目指しては?」と。
ある先生は、「全摘して再建した方が、このまま温存するよりきれいにできるよ」と。
ある先生は、「術後はホルモン療法が主役で抗がん剤治療はいらない治療になるかも。温存を目指すために抗がん剤を使うことにはハテナを感じる」と。
ある先生は、「抗がん剤が効きにくい腫瘍のように思う。小さくなっても木の葉状に残る可能性が高い。無理して温存しない方がいい」と。
抗がん剤で閉経するのが怖い、
でもおっぱいも残したい…。
そんな私に、「両方を欲張らない方がいい」と、厳しい言葉だったけど
きちんと現実を教えてくれた先生。
「一緒にがんばりましょうね」と優しく背中を押してくれた先生。
「あなたが5年10年と元気で生きられること、お祈りしています」と祈ってくれた先生。
「つらかったね、大変だったね、よくがんばったね」と慰めてくれた先生。
「人生のまだ半分も生きてないんだから、生きなきゃ」と励ましてくれた先生。
思い返せば、たくさんの先生の優しさや想いやりをもらって、
ここまで来たんだな~と、感謝の気持ちでいっぱいに。
いろんな先生のお話を聞いて、
その中から自分にとって大切なものは何かをもう一度考えて、
そして最後はやっぱり主治医を信頼して、挑んだ手術。
もうすぐ術後半年がやってきます。
もう半年、まだ半年。
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